昭和と平成は無人、にぎわっているのは大正  元号を巡る鉄道旅を楽しむルートとは?

田中将介週刊朝日
「平成」もあと1カ月を切った。平成を振り返るイベントも開かれているが、ちょっと注目されているのが元号を巡る鉄道旅。「昭和、平成は無人で、大正はにぎわう」。なんのことだかすぐ分からないだろうが、実は駅名についての説明だ。

 鉄道ファンには以前から知られていたが、国内には平成駅(熊本市)、昭和駅(川崎市)、大正駅(大阪市)がある。ちなみに明治駅は存在しない。

 これらの駅を巡ることで、「時空を超えた旅」が実現できる。鉄道ファンでツイッターユーザーの男性「CR埼京線」さんは、実際に昭和から平成に向かった。平成の駅名標をバックに切符を持った写真をつけて、1月12日にこうつぶやいた。

「平成最後の冬に、今までやってみたかった乗り方をやっとできた。平成が終わる前でよかった」

 これにはネット上で、「すごい!」「素敵な楽しみ方」などといったコメントが寄せられた。

「CR埼京線」さんの乗り継ぎルートは次のようなものだ。今回は「大正駅」は通っていない。昭和→鶴見→東神奈川→新横浜→名古屋→伊勢市→鶴橋→大阪→新大阪→熊本→平成。

「電車に乗っているだけだと約8時間ですが、名古屋できしめんを食べたり、熊本を観光したりして、12時間ほどかけて到着しました。寄り道しながら道中を楽しめますし、タイムスリップしたような充実感がありました。もし普通列車で昭和から大正、平成を旅するのであれば、駅構内の飲食店に寄るなど、いろいろ楽しめますね」(CR埼京線さん)

 出発点の昭和駅はJR鶴見線の無人駅。大手化学メーカー「昭和電工」(旧昭和肥料)の工場のすぐ近くある。

 普段は人が少ない駅だが、前回昭和から平成に元号が変わる時も、脚光を浴びた。昭和最後の日となった1989年1月7日に、「64-1-7昭和」と書かれた切符を求める鉄道ファンが販売機の前に並んだのだ。元号が変わる度に注目されるのが“宿命”のようだ。

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鉄道ファンの楽しみ方とは?

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