こうした事態を好機と捉えていそうなのが通信設備機器関連の国内企業だ。

「富士通やNECにはチャンスでしょう。エリクソンやノキアの製品で占められて、SBに食い込めていないというのが現状だと思います。SBがマルチベンダーを志向するなら、同じような発想や規格ではいけないので国内企業に可能性はある。ただ、SBの難しい事業環境を考えると新しい取引形態やアイデアを含めた提案が必要です」(クロサカさん)

 思わぬ形で出てきたビジネスチャンスを掴むことができるか。
(本誌 大塚淳史)
週刊朝日2019年1月7日-14日号