がんの母に「汚い」と罵るめいが憎らしい 悩み相談の回答は? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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がんの母に「汚い」と罵るめいが憎らしい 悩み相談の回答は?

連載「前川喜平の”針路”相談室」

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前川喜平週刊朝日#前川喜平

「お金がない」と書かれていますが、お父さんが亡くなられた時の相続財産や保険金には、お母さんとあなたの取り分があったのではないでしょうか。保険金で家を新しくされたということですが、家の所有権は誰にあるのでしょう。もし所有権がお母さんにあるのなら、兄家族に出て行ってもらえばいいと思う。

 このあたりは行動に移す前に、まず弁護士に相談してみるとよいと思います。無料の法律相談が受けられる「法テラス」もありますし、今の状況を話して相談するとよいと思いますよ。

 とにかくあなたとお母さんが幸せな人生を送るには、「もうこれ以上我慢できない」ときっぱり宣言し、兄家族とは決別することでしょう。僕はもう顔を合わせる必要もないと思いますよ。それより、家族とは別の人間関係を持った方がいい。めいの悪口や愚痴を言い合える友達なんかがいれば、ずいぶん楽になるように思います。そうやって家族とは別の人間関係を作るのは、いくつになっても大切なことだと思う。肉親であろうがなかろうが、嫌な人たちとはなるべく距離を置いて、これからは心が豊かになるような人間関係を作りましょうよ。何といっても、あなたの人生なのですから。

 もしあなたが今、働いていなければ、これから仕事を探して働いてみるといいと思います。本気で働こうと思って探せば、働き口はきっと見つかるはず。外の世界に、自分の人生を活かす場所は、これからいくらでも作れると思いますよ。

週刊朝日  2018年12月14日号


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前川喜平

1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業後、79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、初等中等教育局財務課長、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官を経て2016年、文部科学事務次官。17年、同省の天下り問題の責任をとって退官。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆活動などを行う。

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