■大場正明(映画評論家)


評価:★★★ なかなかGOOD!
嘘や勘違いから現実と幻想が絡み合う展開や、身内の秘密を勝手に小説にしてしまう息子の存在など、ウディ・アレンの影響が大きい。コメディー仕立てではあるが、階級社会や支配欲に対する風刺はかなり痛烈で、毒がある。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
軽いマウンティングがおかしい。やったことは自分に返ってくる! 身分の火花が散るなか、お洒落ライフが好きな方にはインテリア、食卓、ライフスタイル全般にヒントがちりばめられています。おまけに恋したくなる~!

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★ なかなかGOOD!
アメリカ、スペイン、オーストラリア、イギリスの俳優の共演でフランス人の監督による何とも奇妙な味の映画。才気走りの面もあるが出演者の演技が補っている。読めない展開とエンディングの解釈で評価が分かれるだろう。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2018年12月7日号