まるで落語…一之輔が体験した「松坂世代」との話 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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まるで落語…一之輔が体験した「松坂世代」との話

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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春風亭一之輔週刊朝日#春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。JFN系FM全国ネット「サンデーフリッカーズ」毎週日曜朝6時~生放送。メインパーソナリティーで出演中です

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。JFN系FM全国ネット「サンデーフリッカーズ」毎週日曜朝6時~生放送。メインパーソナリティーで出演中です

(イラスト・もりいくすお)

(イラスト・もりいくすお)

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は、「松坂世代」。

【この記事のイラストはこちら】

*  *  *
 ある日の仕事先でのこと。担当者は落語のイベントに慣れていない私と同年代の男性。3畳ほどの狭い楽屋で二人きり。打ち合わせも一通り終わり、話すことがなくなってしまい気まずい空気が流れだした。Nさん、落語にも落語家にもあまり興味がないようだ。

「ではまた後ほど」と、どこかに行ってくれればよいものを、Nさんは私のはす向かいに所在無げに座ったままだ。仕方なく「……失礼ですが、お年はおいくつですか?」と聞いてみた。同性だからさほど失礼でもないだろう。Nさんは「わたくし、見た目よりいってまして……実は『松坂世代』なんですよ(笑)」と、はにかむ。私は「知るか!」という言葉をのみ込む。

『松坂世代』という四字熟語、実際に使う人を目の前で見たのは初めてだ。『Number』の世界だけの単語じゃないのか。弱った。これを手がかりに座を持たせねばならないのか。松坂大輔はもちろん知っている。が、他の『世代』って誰がいるんだ? とりあえず本丸からいくしかないか。

私「……松坂ってまだ現役でしたっけ?」
N「たしかメジャーですよね? 奥さんが里田まい」

 この会話のキャッチボールで、この二人は野球にまるで興味がないことがお分かり頂けると思う。松坂は今シーズン、中日。だが、私もさすがに里田まいの間違いには気がついた。

私「里田まいは、まーくんのカミさんでしたよね?」
N「……でしたね。誰でしたっけ? 松坂の奥さんて?」
私「たしかアナウンサーだったような気がしますね……」
N「女子アナですよね?」

 当たり前だ。

私「イチローの奥さんも女子アナでしたよね? 同じ局だったような……」
N「同じ人……?」
私「んなわけないですよね(笑)」
N「中井美穂は……」
私「古田ですね。確実に。その辺までは私、野球大好きだったんですよ。毎日フジテレビの『プロ野球ニュース』観てたんで。可愛かったなぁ、中井美穂……」


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