壮大なテレビショーと化した米朝首脳会談 金正恩“亡命の下準備説”も (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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壮大なテレビショーと化した米朝首脳会談 金正恩“亡命の下準備説”も

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金正恩氏とトランプ氏 (c)朝日新聞社

金正恩氏とトランプ氏 (c)朝日新聞社

 シンガポールの現地時間午前10時ころ、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が笑顔でがっちり握手をした。米国と北朝鮮による歴史的な首脳会談がついに行われた。会談冒頭では金委員長の表情はやはり緊張の面持ちな一方、トランプ大統領は余裕があるのか、柔らかい表情だった。

 一方で、世界中からの関心は両首脳の一挙手一投足。3千人以上とも言われるメディア関係者が集結し、レポートをしていた。トランプ大統領が宿泊したシャングリラホテル、金委員長が宿泊したセントレジスホテルの周辺エリアは10日から、臨時検問所が設けられるなど厳戒態勢だったが、多くの記者たちがあの手この手で金委員長の動向を追っていた。

 当初、市民への生活の影響が出るとも見られていたが、エリア内に住む日本人男性は現地の様子をこう語る。

「交通規制が入った一部は渋滞していましたが、いつも通り会社も学校もやっていて、思ったより混乱はなかったです」

 一方で別の現地在住の日本人女性はウンザリしていた。

「混乱に巻き込まれたくないから中心部に行ってないです。シンガポールはただでさえ狭いのに、F1シンガポールGPの時も交通規制ありますし、トバッチリですよ」

 そもそも住んでる人たちからすればそこまで関心のあるものでもないらしい。現地在住シンガポール人女性は、

「特に日常生活に影響はないです。そもそもこの会談に興味はないです」

と、自国と関係のない政治ショーに関心は持てないようだった。

 国際ジャーナリストの春名幹男氏は、歴史的会談をこう見た。

「今日の会談では細かいことを決められないが、大きな枠組みを作る。平和に向けて、北朝鮮の非核化と体制保証についてはっきりさせるでしょう」

 また、首脳会談が映画さながらな"ショー"になったことについて、トランプならではのショーマンシップ精神という。

「通常、首脳会談というのは期待値を低くします。そうすることで『意外と良い結果になったね』と思わせるように世論操作します。しかし、トランプは歴史的なイベントとして、自ら煽って期待値を高めてきた。今回の会談までの道筋は、トランプのテレビマンとしてのやり方です」(春名氏)


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