松潤ドラマ「99.9」は視聴者の忍耐が持たない? 専門家が指摘 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松潤ドラマ「99.9」は視聴者の忍耐が持たない? 専門家が指摘

連載「てれてれテレビ」

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カトリーヌあやこ週刊朝日#カトリーヌあやこ#ドラマ
カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など

(c)カトリーヌあやこ

(c)カトリーヌあやこ

 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」(TBS系 日曜21:00~[3月18日最終回])をウォッチした。

【「99.9」のイラストはこちら】

*  *  *
 今や、くどい顔した人たちがくどい演技をする枠になりつつあるTBS系日曜21時だ。日本の刑事事件における有罪率は99.9%。残る0.1%に隠された事実を追求する弁護士・深山(みやま・松本潤)を描いた本作。だがしかしこのドラマの99.9%は、くどいオヤジギャグで構成されている。

 深山の定番ぶっこみ、「いただきマングース」「いただきマツコ・デラックス」「いただきますだおかだ」程度はまだ聞き流せるが、「お待ちどうサマードリーム」に「めしアガサ・クリスティ」あたりで徐々にイライラがつのる。

 静まり返った法廷での深山の一言、「絶対に間違いありませんと千尋の神隠し」。う~ん、ぎりぎりセーフ。しかし「電話をかけても誰も出んわ」「メガネには目がねぇ」って、おいダジャレ班、ちゃんと仕事しろ。看板に向かって「カンバンハ」はともかく、「ちょっとカンバンしてよ」のくどさに体が震え出す。

 タクシーを止めようとする深山の「へい、パクチー」。いんげん豆を手にして「透明いんげん」。キュウリとトマトを持ちながら「キュウリ走り出して、トマトったでしょ」で、とうとうガッシャーン!(ちゃぶ台をひっくり返しました)。

「店主だ! 店主を呼べぇ!」と、視聴者全員「美味しんぼ」の海原雄山化待ったなし。もうね、毎週これですから。深山と敵対する裁判官・川上役の笑福亭鶴瓶もいい加減キレていい。

 ダジャレだけではなく、誰の趣味なのか、スキあらば挿入されるプロレスネタ。セットには、その週のゲスト俳優にまつわる小ネタがちりばめられ、もはや肝心のストーリーがおまけ状態。

 7話なんて「99.9」と「銀河鉄道999」の夢のコラボってことで、メーテルのコスプレ女を引き連れた松本零士先生がゲスト出演していた。もうニッコニコ顔で楽しんでいるのは制作側。それを真顔で受け止めるという、新たな視聴スタイルの誕生か。

 同僚弁護士・佐田役の香川照之が顔芸を駆使し、深山のオヤジギャグにバカ受けしまくる後処理を担当しているが、もはや彼でも受け止めきれないほどのダジャレ波状攻撃。SEASONIIIがあるならば、ぜひ常に林家パー子さんを画面に置いて「ヤァーダ! ハッハー」と合いの手を入れてもらわないと、もうこっちの忍耐力も持たないから。

週刊朝日  2018年3月30日号


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カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など。

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