小田和正、平井堅、小林武史…大物が大集結したJUJUの新作に惚れた (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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小田和正、平井堅、小林武史…大物が大集結したJUJUの新作に惚れた

小倉エージの「知新音故」

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多様な音楽性を発揮するJUJU

多様な音楽性を発揮するJUJU

JUJUのニュー・アルバム『I』

JUJUのニュー・アルバム『I』

 JUJUのニュー・アルバム『I』に聞き惚れた。じっくり聞かせる泣きのバラードが持ち味とされ、バラード・シンガーとしての評価の高いJUJUだが、AORテイストを加味したR&Bスタイルやダンサブルなアップテンポのナンバーなど幅広い音楽性に取り組んだ意欲作だ。

【ニュー・アルバム『I』のジャケットはこちら】

 JUJUが語るには、『I』こそは彼女にとっての原点回帰であり、デビュー当時やりたかったことがようやく実現出来たアルバムだという。

 12歳の頃からジャズ・シンガーを目指し、18歳で単身渡米。ニューヨークで暮らすうち、クラブ・ミュージックにはまり、R&B/ソウル、ヒップ・ホップなどに親しみ、幅広い音楽性を目指していた。

 2004年にシングル「光の中へ」でデビュー。R&Bにラテン的な要素を織り込んだ曲だが、続く「CRAVIN’」とともに相次いで不発に終わる。

 06年に最後の勝負曲として発表した「奇跡を望むなら…」がヒット。その後、「素直になれたら/I can be free」がオリコン6位、さらに「明日がくるなら」がオリコン2位にランクされてビッグ・ブレークした。

 以後、ヒットした作品の大半がバラード・ナンバーだったことからバラード・シンガーのイメージが定着した。

 それに対し、彼女は音楽性の多様さを積極的にアピール。10年にはカヴァー・アルバムの『Request』、11年にはジャズ・アルバム『DELICIOUS』を発表した。13年には日本フィルハーモニー交響楽団と共演。デビュー10周年に発表した5作目『DOOR』以来、クラブ・ミュージックなどにも取り組み、バラード・シンガーのイメージも薄れてくる。6作目の『WHAT YOU WANT』ではテクノやEDMなどにも挑戦した。

『I』は7作目のアルバム。亀田誠治が手がけた2曲を除き、残る11曲の制作陣はばらばらだ。

 幕開けの「Love Is Like」は「ラストシーン」などのJUJUのヒット曲を手がけてきた松尾潔。AORテイストを加えたR&Bスタイルで、“愛した記憶も 愛されたこの悦びも 跡形もなく消してほしい”と恋人への別れをキッパリと告げる歌詞も松尾ならでは。JUJUの歌いぶりも毅然としている。続く「いいわけ」もR&Bテイストの曲で、小林武史が制作を担当。愛していながら、心の中の思いと口に出る言葉の違い、“愛してる”という言葉を待ち続けるもどかしい女心をJUJUは甘くキュートな歌声でねだるように歌う。

 甘くキュートな歌声は、主人公が“これ以上進んだら 後戻りできない”と恋にはまった「RISKY」や、“刹那的でもいい瞬間的な何かsparkさせて~この出逢い楽しませて”という女心を歌う「ウラハラ」でも。JUJUは作詞も手がけるが、共作詞が多い中、「ウラハラ」は彼女ひとりで書いている。その作詞手腕に目をみはる。


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