松坂大輔は「下半身の“粘り”」に課題 東尾修が指摘 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松坂大輔は「下半身の“粘り”」に課題 東尾修が指摘

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

下半身の動かし方が課題となる20年目の中日松坂(c)朝日新聞社

下半身の動かし方が課題となる20年目の中日松坂(c)朝日新聞社

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、中日に加入した松坂大輔投手が活躍するための課題を上げる。

【キャンプ初日、キャッチボールをする中日・松坂大輔】

*  *  *
 2月16~18日と短い期間だったが、沖縄でキャンプを見てきた。中日の松坂大輔は報道で見る限り、表情が柔らかかったから、状態は悪くはないのだろうと予想していたが、自分の目で確かめたかった。

 最初にこれだけははっきりとさせておきたい。3年間ほとんど投げられる状況になかった選手が、いきなり年間ローテーションを担って、最多勝争いすることは難しい。大輔はこれまで日本のエースとして球界を背負ってきた。その姿を期待しても、それは高すぎるハードルだ。

 ソフトバンク時代は推定年俸4億円という高年俸をもらっていたから、たとえどんなにフォームが崩れようと、右肩の調子が悪かろうと、その時の状態で何とかマウンドに上がることはできまいかと考えていた。だが、それで通用するほど甘くはない。私の記憶では、メジャーリーグに行ってからはずっと「どこかに痛みがある」→「でもマウンドに立つ」→「痛みをかばって崩れる」の悪循環。周囲に「このフォームでは駄目だ」と言われても、立て直す余裕はなかった。

 今は、中日で年俸1500万円になり、チームからも「必ずチャンスは来るから、じっくり」と言われている。課題の一つひとつをつぶすことができる。だが、それも右肩の状態次第。右肩が悪ければ崩れた投球フォームを立て直すことすらできないからだ。

 2月18日のブルペン投球を見た。確かに腕は振れていた。この強度で腕を振れればまず第1段階はクリアしたとは言える。だが、ここからが問題。下半身の動きがまだ小さく、上半身と連動していない。踏み出した左足に乗って、捕手のほうで球を放す動作になっていなかった。

 だが、これは1カ月やそこらでは無理だよ。みなさんも歩行の癖を直そうとして指導を受けても、すぐに戻ってしまうのと同じ。腰を痛めた人が、急に痛みが消えたからと、すぐに腰をかばっていた時のような歩き方を解消できるだろうか。染みついた癖はそう簡単に抜けるはずもない。


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