姜尚中が「人生で初めて酔っ払った店」早稲田の“おでん”を紹介 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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姜尚中が「人生で初めて酔っ払った店」早稲田の“おでん”を紹介

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佐藤裕美週刊朝日#人生の晩餐

おでん 志乃ぶ東京都新宿区西早稲田1-19-17/営業・17:00~22:20/休日・日祝(撮影/写真部・岸本絢)

おでん 志乃ぶ
東京都新宿区西早稲田1-19-17/営業・17:00~22:20/休日・日祝(撮影/写真部・岸本絢)

早稲田名物の絶品おでん昭和29年創業の早稲田の老舗。開業以来、継ぎ足してきた秘伝の出汁は、鰹節、酒、みりん、塩で味つけしたもので、醤油を使わないのが特徴。また、店のおでん鍋の底には、日高昆布が敷き詰められていて、このスタイルも先代から受け継がれている。おでんの具材は定番ネタのほか、ロールキャベツやたこも。基本はおでん3品500円。写真はおでん2人前で6品1000円。税別(撮影/写真部・岸本絢)

早稲田名物の絶品おでん
昭和29年創業の早稲田の老舗。開業以来、継ぎ足してきた秘伝の出汁は、鰹節、酒、みりん、塩で味つけしたもので、醤油を使わないのが特徴。また、店のおでん鍋の底には、日高昆布が敷き詰められていて、このスタイルも先代から受け継がれている。おでんの具材は定番ネタのほか、ロールキャベツやたこも。基本はおでん3品500円。写真はおでん2人前で6品1000円。税別(撮影/写真部・岸本絢)

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、政治学者・姜尚中さんの「おでん 志乃ぶ」の「おでん」だ。

【早稲田名物の絶品「おでん」の写真はこちら】

*  *  *
 最初に志乃ぶに来たのは30年以上前、早稲田大学に通っていた頃です。学校が近くだったので友人と飲みに来たり、ゼミの担当教授を囲む会をしたりと青春の思い出がつまった店で、今でもふと訪れることがあります。

 もともとおでんは大好きですが、ここの出汁は絶品です。あっさりと、しかし滋味に富んだやさしい口あたりで、具材を品よく引き立てます。とりわけ大根、がんも、たまごはうまみが凝縮されていて、こたえられません。最後は出汁も飲み干します。

 おでんと枡酒の相性も抜群で、ついお酒がすすみます。じつは私が人生で初めて酔っ払ったのもこの店でした。泥酔して、今は亡き親友と高田馬場まで走って競争した覚えがあります(笑)。ここに来ると、そんな若かりし日の記憶がよみがえります。

 当時は先代の「おかあさん」がいて、とてもよくしてくれました。今は代替わりしていますが、店内は昔と変わらず昭和の面影を残しています。志乃ぶでの心安らぐひとときは、私にとってかけがえのない時間です。

「おでん 志乃ぶ」東京都新宿区西早稲田1-19-17/営業時間:17:00~22:00/定休日:日・祝

(取材・文/佐藤裕美)

週刊朝日 2018年2月16日号


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