カトリーヌあやこ／漫画家＆TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV！」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」（新書館）など

（ｃ）カトリーヌあやこ

　漫画家＆TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、ドラマ25「MASKMEN」（テレビ東京系　金曜24：52～）をウォッチした。

【記事のイラストはこちら】斎藤工がこんな姿に…

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　お笑い芸人・野性爆弾のくっきーが初プロデュースした新人お笑い芸人。とんがり頭の奇妙なマスクにフリルの襟と緑色の手袋。昔の特撮ドラマに出て来る宇宙人のようなシルエット。その名は「人印」と書いて「ピットイン」と言う。

　お笑いライブの楽屋でもマスクをかぶったまま、一言も発しない。舞台でネタ（ほぼ「シュコー」と言ってるだけ）を披露すれば、客席は静まりかえる。

　ライブ後、ダメ出しをするくっきー。「できるだけ声は大きく出す。正面を絶対見る」。お笑い以前に基本中の基本を指摘され、「はい」とうなだれる人印。楽屋で一人、とうとうマスクを脱ぎ、「いやぁ～……」と汗をぬぐう男。それは、俳優・斎藤工だった。

　テレビ東京がまた何かおっ始めましたよ。思えばかつてこの番組枠で放送された「山田孝之の東京都北区赤羽」や「山田孝之のカンヌ映画祭」。どちらもフィクションなのかノンフィクションなのか、微妙な瀬戸際を突く作品だった。斎藤は「本気で芸人になろうと思ってます」と宣言する。「くっきーさんの世界に飛び込むつもりで」と。

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