――「人生を危険にさらせ!」ですね。本の前書きには、〈明るくポップに反社会的で、そして無邪気に反時代的なものであるかもしれない〉と書かれています。今の須藤さん、結果的にタイトルや前書き通りの人生を送っていませんか?

「その本を、『予言書』のように言う方もいるんです(笑)。確かに『恋をしたい』とか『アイドルとしてこびを売りたくない』とか書いてますし。この本をちゃんと読んでいれば、今回のことも想定できたという方もいました(笑)」

――結婚は来年4月の予定ですね。

「相手のご家族にも、ようやくきちんとあいさつに行けました。結婚式とか、具体的にどうするかはまだ決まっていません」

――お相手にはなんて呼ばれているんですか?

「え~~~! ……『りりちゃん』です(笑)」

――卒業後、ドイツ留学の夢も語っていましたね。

「はい、哲学の本場なので。でも、まずは日本の大学に入って、いずれ行きたいなという思いです」

――あらためて、当時は自分の発言の大きさを感じましたか?

「好きな人ができて結婚します。私が言ったのは客観的に見たら、ただそれだけのことなんです。だけど、あれだけのことになった。そこは想像以上の反響に驚きました。」

――8月末に卒業してから4カ月。今も須藤凛々花はアイドルだという自覚は残ってますか?

「もう全然ないです(笑)。皆さんもたぶん、そう思ってるんじゃないでしょうか」

――これからの目標は?

「大学に入ること、いい奥さんになること。それから、ラッパーになりたいです」

――ラッパー!?自分でやりたいってことですか?

「はい。やりたいです」

――「MCなんとか」みたいな、ラッパーとしての名前も考えてたりしてます?

「う~ん……“MC THUGぽん”とか、どうですか?」(※THUG:サグ。ヒップホップ用語で凶悪・反社会的なというスラング)

――(笑)THUGぽんは、どんなスタイルのラッパー?

「リアルを追及するスタイルです(笑)」

(聞き手 本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事