北原みのり「座間市の事件、闇は深い」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「座間市の事件、闇は深い」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

座間市で起きた9人殺害事件について筆をとる(※写真はイメージ)

座間市で起きた9人殺害事件について筆をとる(※写真はイメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。今回は、座間市で起きた9人殺害事件について筆をとる。

*  *  *
神奈川県座間市の9人殺害事件は、あまりにも残酷だからだろうか、私の周りではこの事件について、語りたがる人が少ない。私自身、事件について考えると気味悪さに襲われ思考停止し、報道から目をそらしてしまう。

 特に被害女性らの名前と顔がずらりと並べられた時は、直視できなかった。被害にいたるまでの足取りを描き、どのような女性がどのような方法で「ターゲット」になっていったかを報道し、女子高校生に「死にたいとつぶやいたことある?」などと街中でインタビューするようなニュースには、悔しさのようなものすら感じる。この事件で「問題」とされているのは何だろう。まるで「SNSで死にたいとつぶやく女性の存在」が、この事件が明らかにした社会問題であると錯覚しそうなほど、容疑者の男の背景が見えてこない。

 これほどの大事件をおこした男の人生、彼が生きてきた背景、人間関係や価値観はどのようなものだったのだろう。そもそも動機は何だ。

 刑事史上最悪のこの事件は、様々な、今の要素が含まれているのだと思う。その中でも、男が風俗のスカウトをしていたことは一つの象徴だろう。


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