聖火到着も韓国平昌五輪がさっぱり盛り上がらないワケ (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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聖火到着も韓国平昌五輪がさっぱり盛り上がらないワケ

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ギリシャから到着した聖火を受け取った金妍児(キムヨナ)(c)朝日新聞社

ギリシャから到着した聖火を受け取った金妍児(キムヨナ)(c)朝日新聞社

 開催まで100日を切った平昌(ピョンチャン)五輪。だが、開催国の韓国は金正恩氏と舌戦を繰り広げるトランプリスク、北朝鮮のミサイルなど問題が山積み。世論も盛り上がらず、見かねたIOCが北朝鮮に五輪参加費をタダにすると提案したのだが……。ノンフィクションライター・菅野朋子氏がその実情をレポートする。

*  *  *
 トランプリスク──。

 トランプ米大統領の11月7日の初訪韓を前に、韓国ではこんな言葉がさかんに聞かれた。

 韓国にとってのトランプリスクは、米韓FTAなどの経済面もあるが、なんといっても北朝鮮の核問題を巡るトランプ米大統領の対応だ。

 北朝鮮の核実験と相次ぐミサイル発射実験はそのものが脅威だが、さらにそれを増幅させているのが、トランプ米大統領の一貫性のない過激な発言と態度だと言われている。韓国の全国紙記者が言う。

「大統領選挙中は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とハンバーガーを食べながら会談したいと言っていた。それが、北朝鮮の度重なる挑発に、武力攻撃を示唆するような強硬発言を繰り返し、金委員長とチキンレースを繰り広げている。

 一貫した政策も感じられない、独断的な発言には、危機を煽って朝鮮半島を弄(もてあそ)んでいるのではないかという声もあがっています。今回の訪韓でもどんな発言をするのか、韓国は戦々恐々としています。なかでも、今、そんなトランプリスクの影響をもっとも恐れているのが、開催まで100日を切った平昌冬季オリンピックです」

 平昌オリンピックについては、北朝鮮の脅威が取り沙汰されていた。

 北朝鮮の核実験により国際社会に緊張が高まった9月には、IOCの幹部が「(平昌)オリンピックをボイコットする国が出てくるのではないか」と懸念を表明。すると、ほどなくして、フランスのローラ・フレセル・スポーツ相が、「状況次第では平昌オリンピック参加を見送る」と発言し、これに欧州の各国が同調するような動きをみせて、韓国は騒然となった。


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