「逃げ恥」ブームで家事代行利用も増加 拡大する「シェア経済」

2017/10/09 07:00

 共働きだと夫婦ともに忙しく、家事の押しつけ合いにもなりかねない。サービス利用者からは「夫婦の関係がよくなった」「子どもとたくさん遊べる」などの声が同社に寄せられるという。「ハウスキーパーを家族の一員とする新しい“拡大家族”が増える」と平田さん。

「もっと家電と、家事をシェアしませんか」と売り込むのは、パナソニック。ロボット掃除機、食器洗い機、乾燥機付き洗濯機の「新三種の神器」の新商品を、10月から順次発売する。人工知能搭載で、ほこりのたまりやすい場所を学習するロボット掃除機など、性能を高めている。

 新三種の神器は家電業界の成長分野。家電量販店のヨドバシカメラでの8~9月の売り上げは、前年比10~30%増だった。2年前と比べ、30~60%も増えた。

 先に紹介したタスカジのようなシェアリングサービスは近年、急速に広がる。タクシー代わりに使える配車アプリ「ウーバー」や、個人宅の空き部屋での宿泊仲介サイト「エアビーアンドビー」など。割安なサービス料金で人気を集めているが、人手不足の解決策として期待する動きもある。

 バイク便や軽ワゴンでの宅配サービスをするセルート(東京都)。軽ワゴンの運送者の平均年齢は60歳で、なかには70歳で現役の人も。高齢化が進み、運送の仕事をやめる人も増えた。

 そこで、同社は8月から、学生や主婦ら一般の人に荷物を運んでもらう運送のシェアサービス「DIAq(ダイヤク)」を始めた。依頼者と運び手をスマホ上でつなぎあわせる。

 荷物を運んでほしい依頼者は会員登録したうえで、集荷場所と配送先、荷物の情報などを入力。すると、空き時間に荷物を運べる運送者のなかで、近くの人がリストアップされる。顔写真とともに、料金、実績、利用者の評価もわかる。

 運送者は自分の車、バイク、自転車を使い、仕事や大学の講義の合間に荷物を運び、収入を得られる。スマホを通じて様々な配達依頼が届くため、場所や日時など自分に合った仕事を選べばよい。集荷と配達を終え、スマホのアプリ画面で受領サインをもらうと仕事が終わる。

 サービス担当者の松崎晋也さんは、ドライバー不足が課題となるなかで、街行く人たちを見ながら、「こんなに大勢の人がいるのだから、だれかに運んでもらえるのでは」と考え、事業化を進めたという。

 運び手の登録は9月末時点で約600人、今年度中に1千人に増えるとみる。現在のサービス区域は東京23区中心だが、今後は名古屋、大阪などの主要都市でも展開する予定だ。(本誌・大崎百紀、吉崎洋夫)

週刊朝日 2017年10月13日号

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