丹羽宇一郎 「今、若い人が恋愛できない」理由を語る (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

丹羽宇一郎 「今、若い人が恋愛できない」理由を語る

このエントリーをはてなブックマークに追加
丹羽宇一郎(にわ・ういちろう)/1939年、愛知県生まれ。早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉理事。62年、名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。飼料原料部長、食料部門企画管理部長などを経て、98年に社長就任。約4000億円の不良債権を一括処理するとともに、業績をV字回復させた。2004年に会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを経て、10年に民間出身初の駐中国大使に就任。近著に『死ぬほど読書』『戦争の大問題』。(撮影/写真部・大野洋介)

丹羽宇一郎(にわ・ういちろう)/1939年、愛知県生まれ。早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉理事。62年、名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。飼料原料部長、食料部門企画管理部長などを経て、98年に社長就任。約4000億円の不良債権を一括処理するとともに、業績をV字回復させた。2004年に会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを経て、10年に民間出身初の駐中国大使に就任。近著に『死ぬほど読書』『戦争の大問題』。(撮影/写真部・大野洋介)

林:あれまあ。

丹羽:あまり小説で感動できなくて。でも、ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』や『魅せられたる魂』は、人生の指針になるほど感動しました。ベートーベンやミケルアンゼロ、トルストイの3人の天才の力がジャン・クリストフの中に投げ込まれており、ジャンという人物の基調となっています。

林:私は途中で挫折した思い出しかありません。でも、会長も『ジャン・クリストフ』を最近また読み返したら、途中でギブアップしたそうですね。年齢とか時代によって、同じ本でもまったく印象が違って。

丹羽:そうなんです。昨年末、最近感動する本がないからと『ジャン・クリストフ』をまた読んでみたんだけど、感動しないんです。年齢や環境、過去の読書歴によって感じ方が違うんだと改めて思いました。結局半分でやめてしまいました。

林:会長は、「おすすめの本は?」と聞かれると、「そんな本はない」とおっしゃるそうですね。

丹羽:そうそう。「自分が読みたい本を読むのが読書です。私の経験と感じ方で、ある本をおもしろいと思っても、あなた方に感動を与えるとは限らない。自分にとっていい本は、あなたが決めなさい」とお答えしています。飢餓に瀕すれば何を食べてもおいしいと思うのと同じで、まずは求める気持ちがないといけません。

林:どうしたら飢餓状態になりますかね。今の子はスマホ、スマホ、ユーチューブ見てまたスマホ……。

丹羽:想像力が不足してることを、本人が自覚しなきゃいけない。

林:会長は恋愛なさったとき、生身の女性は本で読んだとおりとか、本よりがっかりとか、思われましたか。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい