チェ・ゲバラが「ヒロシマ」で息子に伝えたかったこととは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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チェ・ゲバラが「ヒロシマ」で息子に伝えたかったこととは?

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カミーロ・ゲバラ・マルチ/1962年生まれ。国立ハバナ大学法学部卒。弁護士の資格を持つ。チェ・ゲバラ研究所コーディネーター(撮影/写真部・片山菜緒子)

カミーロ・ゲバラ・マルチ/1962年生まれ。国立ハバナ大学法学部卒。弁護士の資格を持つ。チェ・ゲバラ研究所コーディネーター(撮影/写真部・片山菜緒子)

「アメリカは常にキューバを支配下に収めようとしてきた。特にトランプ大統領には、より旧時代的な方法──力での制圧や分断──によってキューバを支配下に抑え込もうという意図が見えます。キューバはどの国とも友好な関係を築きたいと考えているのに、一方的にアメリカの基準や思想を押し付けてくるのはいかがなものかと思いますね」

 だが国民感情はアメリカに対し友好的だという。

「アメリカ国民のなかにもキューバへの経済制裁を解除すべき、という声もありますからね。われわれは世界中の人々と連携したいと思っているのです。例えばあまり知られていませんが、キューバは医師を育成し、さまざまな国に派遣する活動を続けています」

 自国第一主義が台頭する今こそ、ゲバラの信念を世界に届かせたいと話す。

「世界は、将来の自分たちにとっての脅威を自ら作り出しつつあるのではと懸念しています。人間はお互いに譲り合い、権利を認め合わなければ存続できない。父の掲げた人道主義、平等主義の思想が、世界をより平和な方向に導いてくれることを願っています」

(ライター・中村千晶)

週刊朝日 2017年9月1日号


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