「松居さんの発音はまあまあいいんですけれど、一方的にしゃべるのではなく、トークになったときがどうか。生放送で英語が母国語でないラテン系などの人たちなどにも、商品の魅力が伝わらないといけないですから」

 それでもデーブ氏は、松居にエールを送る。

「松居さんは騒動に関係なくちょっと行き詰まっている感じを受けていました。最近はテレビにそんなにしょっちゅう出ているわけではなかった。米国でチャレンジする気持ちがあるなら、最後のチャンスだと思うんですよ。もし、テレビショッピングのジャンルで米国で成功したら、日本初。先駆者になる。鉄板焼きのロッキー青木みたいにね」

 最後にデーブ氏は、こうアドバイス。

「船越さんとの騒動は、米国人にはピンとこないし、これ以上エスカレートすると、米国側で要注意と警戒されるかもしれないので、このあたりで終わりにしといたほうがいいのでは。それより、船越さんを米国に連れていけばいいじゃないですか。仲直りしてね。ダメだったら、帰ってくればいいだけ。誰も悪く思わないですよ」

(本誌・上田耕司)

週刊朝日 2017年8月11日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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