北原みのり「『この、ハゲー!』で見えた階級とジェンダー」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「『この、ハゲー!』で見えた階級とジェンダー」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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北原氏は、豊田真由子議員の暴言・暴行事件について、既視感があると語る(※写真はイメージ)

北原氏は、豊田真由子議員の暴言・暴行事件について、既視感があると語る(※写真はイメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、豊田真由子議員の暴言・暴行事件について、既視感があるという。

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 自民党公認で国会議員になった豊田真由子氏の、怒りに我を忘れた激昂が耳から離れない。一度聞いたら十分なのに、つい何かを確かめるようにネットで何度も再生してしまう。

 河村建夫元官房長官は、「男だったら、あんなのいっぱいいる。あんなものではすまない」と語り、すぐに撤回した。麻生太郎副総理は「学歴だけ見たら一点の非もつけようのないほど立派だったけど。あれ女性ですよ女性。男と書き間違えているのではないか」と言い、「女性差別発言」だと抗議されている。

 麻生氏の真意はわからないが、女性差別というより「男じゃないのに、あんな暴力を振るうんだ」というふざけた単純な驚きだったのではないか。そもそもスクープを報じた週刊新潮も、「年上の男性に対して発する言葉ではない」と記していた。

 そうなのだ、私がひっかかるのは、どうしてもここだ。数年前、記者会見で大泣きした兵庫県の男性県議会議員がいたが、このままでは今回の“事件”もアレと同じように、「受け止めるにはあまりにも許容範囲を超えたトンデモ物件」としてだけ記憶されかねない。それはもったいない。むしろ「男だったらよくある」「女性ですよ」の声のリアルから、「ちがうだろーハゲ」“事件”を考えたい。


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