長島昭久・衆院議員(左写真)と“都議会のドン”こと内田茂都議(撮影/小泉耕平)
長島昭久・衆院議員(左写真)と“都議会のドン”こと内田茂都議(撮影/小泉耕平)

 ついに、戦いの火ぶたが切って落とされた。6月23日、東京都議選が告示され、候補者たちが都内各地で第一声を挙げた。

 渋谷センター街の入り口で候補者の応援演説を行ったのは、都民ファーストの会(以下、都ファ)代表の小池百合子東京都知事。選挙カーの上には自民党を離党届を出した若狭勝・衆院議員とともに、意外な人物の姿があった。4月に民進党を離党した長島昭久・衆院議員である。都ファのシンボルカラーである緑色のマイクを握り、こう語った。

「民進党を離れました。ガケから飛び降りました。私が左のガケから飛び降りて、右のガケから若狭さんが飛び降りて、まんなかで小池さんに出会いました。気が早い人は、国政新党か、そんな早合点をされる方が多いと思いますが、私は極めて純粋な気持ちでこの都議会議員選挙を迎えました」

 都議選後、国政進出の動きを本格化させるのではないかと言われる都ファ。前日の6月22日には、日本維新の会の渡辺喜美副代表が都ファへの協力を表明して、党を除名される方向が固まったばかり。ここに来て、国政でも小池氏にならって「ガケから飛び降りる」議員が続出しているのである。長島氏は今後について明言しなかったが、小池氏の国政進出について報道陣にこう語った。

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