「バブルおじさん」に若者は冷ややか 職場にはびこる“バブハラ” (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「バブルおじさん」に若者は冷ややか 職場にはびこる“バブハラ”

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週刊朝日#働き方

「バブルおじさん・おばさん度」チェック(週刊朝日 2017年6月23日号より)

「バブルおじさん・おばさん度」チェック(週刊朝日 2017年6月23日号より)

 最近、バブルがブームだ。1990年前後の経済の回顧本が話題を集め、バブルをネタにするお笑い芸人が大人気。バブル入社組は今や管理職世代で、会社でも幅をきかす。でも、そんなバブルおじさん・おばさんたちが若者から冷ややかな視線を浴びていること、知っていますか?

 東京都内のシンクタンクに勤める会社員男性(32)は、50代の男性上司からよくこう言われる。

「男は働いてなんぼ」「若いときの苦労は買ってでもしろ」

 上司は午後6時半の終業前に近づいてきては、「明日までに資料をつくってくれ」と事もなげに言う。男性は妻と共働き、2歳の子がいて、家事や育児を分担中。さすがに仕事は断れないが、内心うんざりだ。

「専業主婦に支えられた男ばかりではないことに気づいてほしい。現状を伝えても『昔は徹夜してでも仕事した』と逆に説教される。理解してもらえません」

 働き方、人づきあい、休日の過ごし方、お金の使い方……。1990年前後に入社して現在50歳前後のバブルおじさんと、20代~30代前半の若手の意識は大きく違う。いつの時代も「今どきの若者は」と世代間の溝はある。ただ、最近は次元が違うようだ。

 バブル期は実質経済成長率が5%前後だったが、近年はほぼゼロ成長。女性の就業率(25~34歳)はバブル期に5割台だったが、今は7割台。人口減少・高齢化社会を迎え、医療や介護の負担が重苦しい。ネットや携帯電話が普及し、経済も社会も激変した。

 ライフネット生命保険の出口治明会長は、著書『働く君に伝えたい「お金」の教養』でこう記している。

<「昔はよかった」というおなじみのフレーズでみなさんを惑わせる困った人たちがいる。その困った人たちこそ、かつてのバブル期を20代から30代のときに経験したおじさん、おばさん世代。通称「バブルおじさん」です>

 記者(33)は「ゆとり」よりやや上の世代だが、バブルおじさん、おばさん(以下「バブ男(お)」「バブ女(じょ)」と略)への若者の苛立ちに共感する。その煩わしさは、“バブルハラスメント(バブハラ)”だ。

 東京都内の女性公務員(33)は昨年のボーナス支給時、50代のバブ女との会話がうっとうしかった。

「何に使うの。海外旅行、お洋服?」。女性が「貯金します」と言うと、「何それっ? 若いうちは使わなきゃ。給料は上がるから、何とかなるわ」。バブ女は同僚にも「聞いて、全部貯金だって」と同調を求め、「年上相手のうえ、一対多数で苦しかった」と女性。

 バブ男やバブ女と若者はすれ違う。なぜ海外旅行に行かないの、家や車を買わないの、お酒を飲まないの、残業しないの?……。


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