胃がん大腸がんより気づきにくい! 注意したい「頭頸部がん」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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胃がん大腸がんより気づきにくい! 注意したい「頭頸部がん」

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過去30年で患者数は約3倍に増加している(※写真はイメージ)

過去30年で患者数は約3倍に増加している(※写真はイメージ)

 頭部の鼻から喉にかけて発生するがんは頭頸部(とうけいぶ)がんと総称される。進行した頭頸部がんは5年以内に7割以上が死に至る。治療薬の進歩が乏しかったが、今年3月に免疫療法薬「オプジーボ」が承認され、注目を集めている。

 頭頸部がんは、口の中に発生する口腔がん、舌がん、鼻周辺に発生する鼻腔・副鼻腔がん、喉の周辺に発生する上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がんに分けられる。年間患者数は約4万7千人(厚生労働省患者調査・2014年)と言われ、過去30年で患者数は約3倍に増加している。

 主な原因は飲酒と喫煙。最近では子宮頸がんの原因でもあるヒトパピローマウイルスの感染による中咽頭がんの発生が増加している。

 初期の症状は声のかすれや飲食時の口や喉の違和感などありふれた症状だ。国立がん研究センター東病院頭頸部内科長の田原信医師はこう話す。

「胃がん、大腸がんのような定期検診もなく、初期症状に気づいても放置している患者さんが少なくありません。結果として初診時には半数以上の患者さんが日常生活に支障をきたす進行がんで見つかるのが実情です」

 早期では治癒を目指して手術か放射線治療が選択されるが、手術後にしゃべる、食べるという日常生活に不可欠な機能を喪失することもあるほか、患部が顔面付近であるため容貌が著しく変化することもある。

 手術を避けたい、あるいは不能な場合は、プラチナ製剤と呼ばれる抗がん薬・シスプラチンの投与と放射線照射を併用する化学放射線療法がおこなわれる。

 しかし、約半数が再発し、化学放射線療法では激しい副作用で後に約1割が死亡するとの報告もある。

 再発時は再度がんを切除することもあるが、それでも約半数は再々発。初期治療で抗がん薬を使わなかった症例では、シスプラチン、フルオロウラシルの2種類の抗がん薬に、抗がん薬の一種である分子標的薬のセツキシマブを加えた3剤併用療法もおこなわれる。


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