ソニーのトイ・プラットフォーム「toio」
ソニーのトイ・プラットフォーム「toio」

 国内最大のおもちゃの見本市「東京おもちゃショー」が、6月1日、東京ビッグサイトで始まった。

【「いきむ犬」など他のおもちゃ写真はこちら】

 約3万5千点が展示され、リカちゃん50周年、ガシャポン40周年など長年人気の商品もある。

 今回注目されたのは、ソニーが発表した体感型トイ・プラットフォーム「toio(トイオ)」。本体と、キューブ型のミニロボット2台、リング型のコントローラーで構成されている。ブロック玩具や文房具でアレンジして自分だけのミニロボットにして、バトルしたりレースしたりすることができる。<つくって、あそんで、ひらめいて。>のコピー通り、創意工夫しながら楽しむ新たなスタイルのおもちゃだ。

 おもちゃ業界にもITの波は押し寄せていて、スマホ・タブレットを意識した商品が続々登場している。タカラトミーは、小学館の図鑑NEOと連携。専用のタブレットをタップすることで、動物や恐竜について遊びながら学ぶことができる。

 インスタグラムやツイッターなどに写真をアップしたときの「SNS映え」を期待したものも多い。いまにもふんをしそうな「いきむ犬」の銅像も注目された。

 ユニークなのはテンヨーの「エアーサインキット ―私にくだサイン―」。プロテニスプレーヤーの錦織圭らがテレビカメラのレンズにサインするパフォーマンスを、自分のスマホで行える。スマホにセットした透明プレートにペンで書きこむ様子を録画するだけで、錦織のような雰囲気が再現される。

 専用ペンで描いた樹脂の絵を、ライトで固めて立体物を作る「3Dドリームアーツペン」(メガハウス)も、話題になりそうだ。

 たくみの技のような高い技術力と日本的な雰囲気を打ち出す商品も目立った。

 タカラトミーは、プラスチックのレール上を列車が走る「プラレール」と、日本の伝統工芸とをコラボした。箱根寄木細工、江戸切子、京都竹工芸などの職人に、プラレールの車両を製作してもらい、展示した。販売予定はないという。

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