「舞台は2回目ですが、一度舞台を経験したら、“こうしなきゃいけない”みたいな、お芝居に対する固定観念がすっと取れたんです。やっている最中は無我夢中でも、やる前とやった後では、芝居に対する体力がついた気がする。ただ、バラエティーでもラジオでも、表現する仕事である以上、自分の仕事に満足はしちゃいけないなとは思ってますけど」

 そんな彼女が、自分の芝居のリトマス試験紙にしているのが、母親の反応である。たとえば、出演したドラマを一緒に見ながら、自分の娘であるという先入観を外して、芝居にのめり込んでくれている感じがしたときは、素直に「やってよかった」と思えるのだそうだ。

「小さい頃から、セリフを覚えるのを手伝ってくれたり、数多くのオーディションについてきてくれた。お芝居で親孝行したいんです」

 好きな食べ物は干し柿。でも、その大好きな干し柿を諦めても“欲しい”“買いたい”と思うのが漫画だ。

「仕事と、睡眠と食事以外の時間はずっと漫画漬け。時々現実と漫画の境界がなくなることもあります。ゾンビ漫画にハマると、エレベーターに乗る時も、ゾンビが上から落ちてくるんじゃないかと警戒したり(笑)」

週刊朝日 2017年1月27日号