北原みのり「この対決、選挙で見たかった!」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「この対決、選挙で見たかった!」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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小池百合子東京都知事

小池百合子東京都知事

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。今回は、小池百合子・東京都知事をテーマに持論を展開する。

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 清水ミチコさんの小池百合子さんのものまねにはまっている。本質を掴んだものまねは本物を凌駕し、本物への理解が深まるのだと気づかされる。息を漏らすように語り、着地に向かってテンポをゆっくりにし、「はじめから、わたくしの勝ちなんでございます」と薄笑いを浮かべるミチコ、恐るべし。しゃべり方が似ているのはもちろんだけど、そこはかとなく小池都知事に漂う“黒さ”が愛情深く表現されているのだ。清水ミチコさん曰く「なりたい人をものまねする」とのこと。その気持ちはちょっと分かる。都知事の世界、1日だけ体験してみたい。都民ファーストを前に押し出すほど、百合子ファーストにしか見えない押しの強い百合子ワールドから、世界はどう見えるのでしょう。

 先日、「あの人、私、知り合いだと思うんだよねぇ」と友だちが私の背後をジロジロ見ているので振り返ったら、宇都宮健児さんがお茶していた。肌つやよく、福々しい感じで、意外と、というのは失礼な物言いだけれど、存在感があった。都知事選の時、宇都宮さんを“地味なお爺さんだから選挙には勝てない”みたいな意地悪を言う人が多かったのは、つくづく残念だ。なんといっても世界は善良なお爺さんブームなのに。アメリカのサンダースさんに、世界一貧しい大統領のムヒカさん。枯れた雰囲気で善を説くお爺さん政治家が、熱狂的に若者に求められる時代でしょ。もし健児と百合子が戦ったら、面白い選挙だったろうなぁ、と思わずにはいられない。5歳しか違わないというのに、生々しさが桁違い。徳を積んできた感のある健児の笑顔vs.使える人脈を積み重ねてきた百合子の笑顔。パンダ系垂れ目のメイクなのに、優しさより厳しさしか感じない百合子……といった調子。短い選挙期間の中で、こういうイメージって案外、票を左右するものでしょう。


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