「カープはこれから苦戦する」日本一に向けた今後の課題とは? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「カープはこれから苦戦する」日本一に向けた今後の課題とは?

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週刊朝日
日米通算200勝を達成した黒田 (c)朝日新聞社

日米通算200勝を達成した黒田 (c)朝日新聞社

 今シーズン、広島東洋カープの躍進は目を見張るものがあった。マジックは1桁となった今、これまでの快進撃の要因とこれからの課題を専門家が指摘する。

 今やセ・リーグの1位通過は目前だが、シーズン前は、決して評価は高くなかった。エースの前田健太がロサンゼルス・ドジャースに移籍したからだ。 

 そのなかで、元千葉ロッテマリーンズの小宮山悟氏は、カープの優勝を予想した数少ない評論家の一人だ。小宮山氏は言う。

「前田の抜けた穴はたしかに大きかった。ですが、野村祐輔や福井優也など、若手で有望な投手がそろっていました。一人で前田の代わりになれなくても、複数の投手で穴埋めできる戦力はあった。野手では、菊池涼介と丸佳浩は昨年の成績が悪かった。地力のある選手ですから、2年連続で不本意なシーズンを送るとは思えず、打線もプラスに転じることは予想できた」 

 小宮山氏の予想どおり、今シーズンのカープは若手が躍動している。『広島カープ 最強のベストナイン』(光文社新書)の著書があるスポーツジャーナリストの二宮清純氏は「固定化された上位打線」がその象徴だと話す。

「1番・田中広輔、2番・菊池、3番・丸がいつも同じオーダーで試合に出場し、打線が安定しました。4番以降は新井貴浩や松山竜平、エルドレッドなどが交代で入っていますが、1~3番が安定しているので、ベテラン勢を休ませながら起用できている。さらには、2試合連続サヨナラ本塁打を放ち、緒方孝市監督に『神ってる』と言わせた鈴木誠也が、ラッキーボーイ的な役割を担っています」 

 ただ、圧倒的な強さのカープに死角がないわけではない。現役時代、2005年に現在のクライマックスシリーズ(CS)で1位のソフトバンクを撃破し、その勢いで日本一に輝いた経験を持つ小宮山氏は「カープはこれから苦戦する」と予言する。

「ファーストステージで勝利し、勢いのあるチームを迎え撃つのは大変なこと。仮に1勝のアドバンテージがあるCSが通過できたとしても、パ・リーグは現在、ソフトバンクと日本ハムが激しい首位争いをしています。この場合、激戦を勝ち抜いたチームのほうが勢いがある。カープはそれを押し戻さなければなりませんが、カギとなるのは“重し”となる黒田や新井などのベテラン勢。彼らがどのように活躍するかで結果は変わってくるでしょう」

週刊朝日 2016年9月16日号より抜粋


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