レスリングを始めたのは「たまたま」 登坂絵莉「絶対女王」へ
空前のメダルラッシュで湧くリオデジャネイロオリンピック。特に女子レスリングは「4金」のタックルが炸裂し、大きな活躍を見せた。
日本女子レスリング陣は、順調に若手が育っている。「4金」のうち、伊調馨(32)を除く3選手が21~22歳。初出場にもかかわらず、五輪の大舞台で実力を発揮するハートの強さも持ち合わせており、これからの活躍が大いに期待される。
中でも群を抜いた実績を誇るのが48kg級の登坂絵莉(22)だ。2013年から3年連続、世界選手権で優勝している。
そんな登坂がレスリングを始めたのは、小学3年の時。元レスリング選手で、国体優勝経験もある父の修さんが語る。
「息子にもやらせたいと思い、教室を訪ねたんですが、練習の様子を見て、やりたくないと言ったんです。ところが、たまたま一緒に連れていった四つ下の絵莉が、身体能力を高めるためのマット運動に興味を持ち、通うことになりました」
偶然から始めたレスリングで世界の頂点に立った登坂。吉田沙保里(33)、伊調に続く新たな「絶対女王」の道を邁進してほしい。
※週刊朝日 2016年9月2日号

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