稲田朋美政調会長いなだ・ともみ/1959年、福井県生まれ。弁護士。2005年に衆院に初当選。第2次安倍内閣で行革担当相を務め、現在は自民党政調会長。弁護士として「百人斬り」報道名誉毀損訴訟に携わるなど、保守派の論客として知られる。当選4回(撮影/倉田貴志)
稲田朋美政調会長
いなだ・ともみ/1959年、福井県生まれ。弁護士。2005年に衆院に初当選。第2次安倍内閣で行革担当相を務め、現在は自民党政調会長。弁護士として「百人斬り」報道名誉毀損訴訟に携わるなど、保守派の論客として知られる。当選4回(撮影/倉田貴志)

 2015年も終始、安倍政権ペースだった永田町だが、その水面下ではさまざまな思惑が渦巻いている。首相も一目置く自民党の「ラスボス」二階俊博氏、初の女性首相候補に浮上する「ともちん」こと稲田朋美氏、原発問題の鍵を握る林幹雄経産相。自民党重鎮らが作家の大下英治氏とふぐ鍋を囲み、ぶっちゃけトークを展開した。

*  *  *

大下:ところで、いま女性の中で稲田さんが一番首相に近いんじゃないかという声があります。安倍首相から「期待してるぞ」とか言われたことがありますか?

稲田:ないです。総理も二階先生と同じで、すごく信頼できるし、誰にでも公平な人です。思ったことをなんでもお話しできる稀有な人。

大下:政策的には反発を食らうこともあるけれど、過去を振り返ってみても、人を裏切ったりしませんね。

稲田:ええ。反対の立場の人の意見も、よく聴かれていますよ。

大下:でも、考え方、イデオロギーははっきりしていますよね。

稲田:そうですかね。でも、柔軟ですよ。一部で言われるように凝り固まっているようなことはなくて、むしろ「そうだね、そうだね」と多くの方の意見を取り入れておられます。

大下:首相候補と世間に言われるのはどうですか。

稲田:林先生も二階先生もそうでしょうが、政治家になるときって、みんな首相を目指しているものなんですよね。

大下:そうなんですか、二階さん?

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