「犯罪者が知名度を利用して、お金儲けをするのはAに限ったことではない。ただ、一部でも遺族や社会貢献のために役立てることにすればよかったが。収入の使い道を明示していない点で批判があっても仕方がない」(渋井氏)

 物議を醸したが、15日には「規約上の違反があった」などの理由で、運営会社が凍結し、閲覧不能になった。なぜ規制されたのか。ネット問題に詳しい弁護士・清水陽平氏はこう解説する。

「ブロマガの凍結は頻繁に起こりませんが、批判が殺到し、運営側が『トラブルに発展しうる』ととらえたからではないか。今後、お金儲けをさせないためには閲覧しないことが一番です」

 事件から18年。沈黙を貫いていたAが、積極的に社会にかかわろうとしている。片田氏はこう懸念する。

「動向に注目するとAの思うツボですが、注目されないともっと過激なことをしようと思い、再犯に走ってしまう危うさもあります」

 このサイン、どう読み解けばいいのか。

週刊朝日  2015年10月30日号