駒田圭佑自由が丘バトンクラブ日本バトン協会に登録する1万8千人のうち男性は、わずか2%。女性競技者に囲まれ、「黒一点」、日本のエースとして活躍する。姉の影響で5歳からバトンを始めた。19年目を迎えた2014年、世界バトントワーリング選手権で男女通じて史上初の10点満点を獲得、優勝した。現在は、選手兼コーチとしてバトン界を牽引する。「バトンをもっと世の中の人に知ってほしい。そのためにも、もっと強くなりたい」(撮影/写真部・植田真紗美)</p>

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駒田圭佑
自由が丘バトンクラブ
日本バトン協会に登録する1万8千人のうち男性は、わずか2%。女性競技者に囲まれ、「黒一点」、日本のエースとして活躍する。姉の影響で5歳からバトンを始めた。19年目を迎えた2014年、世界バトントワーリング選手権で男女通じて史上初の10点満点を獲得、優勝した。現在は、選手兼コーチとしてバトン界を牽引する。「バトンをもっと世の中の人に知ってほしい。そのためにも、もっと強くなりたい」(撮影/写真部・植田真紗美)

 競技者に女性が多いスポーツで活躍する男性が増えています。キラリと輝く、「女子スポ男子」を紹介します。

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 まずは、自由が丘バトンクラブの駒田圭佑さん。日本バトン協会に登録する1万8千人のうち男性は、わずか2%。女性競技者に囲まれ、「黒一点」、日本のエースとして活躍する。姉の影響で5歳からバトンを始めた。19年目を迎えた2014年、世界バトントワーリング選手権で男女通じて史上初の10点満点を獲得、優勝した。現在は、選手兼コーチとしてバトン界を牽引する。「バトンをもっと世の中の人に知ってほしい。そのためにも、もっと強くなりたい」

 次に、女子で“日本のお家芸”とされるシンクロからは、「鈴鹿工業高等専門学校 水泳部」を。水泳競技シーズンの7月が終わると、約8割の部員は、ピンク色のスイミングキャップを被り「ピンクへッズ」へ“転身”。秋の高専祭に向け、水泳部はさながら「シンクロ部」と化す。きっかけは2001年の映画「ウォーターボーイズ」。「僕らもやろう!」と機運が盛り上がった。部員らで組み立てた演技が評価され、04、05年の全国大会で優勝。毎年10月の高専祭では、2日で約2千人もを集める。

 早稲田大学・男子チアリーディングチーム「ショッカーズ」は、見る者に衝撃を与える──。チーム名の由来は、仮面ライダーの敵役「ショッカー」だ。2004年に早稲田大学に創設された「ショッカーズ」は、同校出身の直木賞作家・朝井リョウの『チア男子!!』のモデルにもなった。部員57人の大半は、未経験者。チア漬けの日々を送り、青春を捧げる。目下の目標は、11月の早稲田祭。「日本を元気に、世界を笑顔に」の言葉を胸に、チア男子が躍動する。

 最後に紹介するのは、都立高校唯一の“フラボーイ”「町田工業高校 フラダンス部」。「ダイピー」こと中上大介さん(17)は同校フラダンス部唯一の男子部員だ。練習の合間に食べるお菓子に釣られ、同部に顔を出し始めたのが高校1年の冬。今年4月から正式に部員となった。ヒップホップやジャズダンスなどの経験があり、上達は早かった。今年8月には全国大会「フラガールズ甲子園」に出場、唯一のフラボーイとして話題を集めた。「自分に自信がつきました。来年は優勝したいです」

週刊朝日 2015年10月23日号