田原総一朗「あえて言う 川内原発再稼働はやむなし」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「あえて言う 川内原発再稼働はやむなし」

連載「ギロン堂」

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川内原発再稼働はやむなし?(※イメージ)

川内原発再稼働はやむなし?(※イメージ)

 東日本大震災以来、安全神話が崩壊した原発。しかし、ジャーナリストの田原総一朗氏は「脱原発」の潮流に抵抗感があるという。その真意とは――。

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 8月には九州電力川内原発(鹿児島県)が再稼働するとみられている。そして各紙の世論調査では半数以上が再稼働に反対している。

 2011年3月11日の福島第一原発の深刻な事故で、国民の多くは原発に強い拒否反応を示すようになった。実は私は、原発が絶対安全とされていた1970年代から、原発には少なからぬ問題があると、テレビや雑誌で指摘していた。

 だが、現在の「脱原発」の潮流には、逆に抵抗感がある。「脱原発」を主張する人々、そしてメディアも再生可能エネルギーを主軸にすべきだと力説するが、私は、少なくとも2030年代には、再生可能エネルギーは全電力の20%台にしかならず、原発を20%近くは稼働させざるを得ないととらえている。

 その意味では、反対は強くても川内原発は再稼働させざるを得ないし、その後も各地の原発の再稼働が続くはずである。電力の9割を火力に頼っている現状はどう考えても異常であり、大気汚染の問題も大きい。

 それにしても、この国の原発政策はずさんというか、総合戦略がよくわからない。理解できない戦略の一つが核燃料サイクルである。

 日本原燃の使用済み核燃料の再処理工場は来年3月の稼働を目指して原子力規制委員会の審査を受けている。しかし、これまでに20回以上も完成時期が延びており、建設開始から実に22年がたっている。当初計画では7600億円だった建設費は、2兆2千億円に膨らんだ。


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