話題の「ココナッツオイル」 認知症に役立つって本当? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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話題の「ココナッツオイル」 認知症に役立つって本当?

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 認知症の研究が進む中、食べ物で認知症の進行を遅らせたり、予防できたりする可能性もみえてきた。日本で人気のココナッツオイルも、認知症予防に役立つという。

 ココナッツオイルのブームの発端は、米国で2011年に発売されたニューポート医師の著書。認知症の夫の治療方法を探す中で、ココナッツなどに多く含まれる中鎖脂肪酸の臨床試験を発見し、ココナッツオイルを夫の食事に加えると症状が劇的に改善した。この本『アルツハイマー病が劇的に改善した!』の和訳監修をしたのが順天堂大学大学院の白澤卓二教授だ。

「アルツハイマー病は、脳の中にアミロイドβタンパクが蓄積されて神経細胞が変性し、エネルギー源がうまく使えなくなることが原因で認知障害が起こる。ココナッツオイルをとると肝臓で分解されてケトン体が合成され、脳を動かすエネルギー源に変わります」

 ケトン体はもともと“悪役”だったという。

「糖尿病が進行すると血液中のケトン体が増えてケトアシドーシスという病的状態になるのでよくないと思い込まれていた。でも糖質を制限した状態でもケトン体は血中で6~7ミリモルまで正常範囲内で上がることがわかった。悪役ではなかったのです」(白澤教授)

 糖尿病を防ぐ味方にもなるという。ケトン体はブドウ糖の代わりになるため、糖質を減らしてケトン体を利用するのがいい、と白澤教授。最近では加齢だけでなく、糖質の過剰摂取→高血糖や糖尿病→認知症の関係もわかってきている。

 ココナッツオイルは熱に強く、無味で甘い香りがする。1日大さじ2杯までをコーヒーや紅茶に入れるといいという。オイルだけとるとおなかが緩くなる場合があるので、ミキサーで撹拌[(かくはん)乳化]するといい。

「料理に使うならカレーやスープに混ぜてもOK。パンに塗るのはNG。炭水化物と一緒にとると先にブドウ糖が使われて効果が期待できません」(同)

注:人によってケトン体の合成度は異なる。持病があれば摂取前に医師に相談して。

週刊朝日  2015年5月22日号


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