2局の幹部が呼び出された自民党の情報通信戦略調査会 (c)朝日新聞社 @@写禁
2局の幹部が呼び出された自民党の情報通信戦略調査会 (c)朝日新聞社 @@写禁

 本誌はNHKが4月中旬、職員向けに作製した籾井勝人会長のメッセージを入手した。

<大きな一歩を踏み出すために>と題し、籾井会長が職員に語りかけているものだ。

 私用のゴルフで使ったハイヤー代金をNHKに立て替えさせたことを「公私混同」と指摘された籾井氏だが、動画では潔白を主張。

「皆様がもしかして誤解をされているといけないと思い、この点はハッキリさせておきたいと思います。私は天地神明にかけ、一点の曇りもなく、公私混同をしたことはございません」 

 そして返す刀で局内の情報管理についての“小言”が始まった。

「様々な内部情報が流出し、国会や報道で取り上げられました。(中略)まあ外から来まして1年あまり、この間にやはり内部の情報についての取り扱いが極めてずさんであるということは、私は否定できない事実であると思います。今後、ぜひ皆さん、こういうことがないようにして、立派なNHKに育てていきたいというふうに思います」

 5分余りのメッセージで語った内容のほとんどは、情報漏洩とハイヤー問題。

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