堀江貴文さん
堀江貴文さん

 信州大学学長の「スマホやめるか、大学やめるか」という入学式スピーチが論争を起こしている。堀江貴文氏はスマートフォンの役割を過小評価していると反論する。

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 朝日新聞デジタルに掲載された信州大学の学長による入学式での発言が話題になっている。記事のタイトルは「スマホやめるか、大学やめるか」である。

 ネットでは、「今の時代にスマホなしで生活するなんて無理だろ」とか「スマホを積極的に活用すべきだ」という、学長に対して批判的な意見が目立つ。擁護派は発言の一部を切り取って扇動すべきではないと記事自体に批判的だ。発言の後に続く、スマホのスイッチを切って友人たちと会話をしたり、本を読んだり自分の考えを深めたりすべきだとの部分の解説が不十分だという意見である。

 しかし、私は全文を読んだ上でこの学長の意見は間違っていると強く思っている。なぜならスマートフォンが果たしている役割を過小評価しすぎだからである。何度もこの連載でも書いたとおり、スマートフォンは単なる「多機能電話」ではない。むしろ高性能な、インターネットに常時接続されているパソコンが非常に使いやすく持ち運びも便利になっていると考えたほうがいい。

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