室井佑月「テレビは福島原発事故をブームだと思ってる」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

室井佑月「テレビは福島原発事故をブームだと思ってる」

連載「しがみつく女」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 作家の室井佑月氏は、福島原発事故を大きく取り上げなかったメディア、特にテレビへの不満をこう表す。

*  *  *
 3月19日の北海道新聞に、「炉内燃料、ほぼ全量溶融福島第1原発1号機 調査で初の確認」という記事が載っていた。

「東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる『ミュー粒子』を利用して福島第1原発1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した」

 これは大変なことだ。だって、燃料があるべきところになかったら、そして、溶けて形も変わっていたら、どうやって取り出して保管するの?

 テレビだけに情報を頼ってなかった人にすると、「今頃、なにいってんの?」という感じなのか? 本屋さんには福島原発事故関連のいろんな本が並んでいるし、海外の報道を日本語に直してネットにあげてくれる篤志家もいる。

 が、情報をテレビだけに頼っている人たちにとっては、仰天ニュースじゃないのか。

 思い返せば4年前。震災直後はメディアの自粛で原発関係のニュースはあまり流れなかったが、5月6月頃になると、少しずつ原発事故の話題をテレビでも取り上げるようになった。

 原発の模型を使って、核燃料がどこへいったかの話をしていた番組は多数あった。

 ある評論家の方は、

「20センチほどある分厚い鉄板で出来ている圧力容器を、突き破るわけがない。圧力容器の底にたまっている」

 そう堂々と答えていたっけ(一人や二人じゃない)。堂々とというか、あらゆる疑問をなぎ倒して。誰かその当時の映像を持っている方はいないか? 今回のニュースを踏まえ、その評論家ともう一回対決したいぜ。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい