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「結婚28年目、離婚は何から始めたらいい?」答えは…

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何から手を付ければいいのか(イメージ写真)

何から手を付ければいいのか(イメージ写真)

 近年、増えていると言われる熟年離婚。しかし、離婚するには何から始めたらいいのだろうか。寄せられる法律相談の中から、法律相談サイト「弁護士ドットコム」の元榮太一郎代表が答える。

【相談内容】
 今年で結婚28年目になります。数年前から、夫に「出ていけ」と言われていて、「子供が成人したら出ていく」と話していました。ついに子供が成人した今も、夫から「出ていけ」と言われ続けているため、離婚しようと考えています。

 夫は、定年して嘱託で働いていますが、「貯金なんてない、全部使った」と口では言っています。私も多少の貯金はあるので多くは望みませんが、損はしたくありません。ただ、話し合いにはなりそうもなく、何から手を付けていいのかがわかりません。まず何から始めればいいのでしょうか。

【回答】
 いまや、3組に1組が離婚する時代ですから、離婚に関する相談は一番多い。結婚するのはあんなに簡単なのに、離婚するのは大変です。次の人生にいち早く踏み出したいのなら、解決のためにも感情面をぐっとこらえていただく必要があります。

 相談者の場合は、まず離婚調停を申し立てるべきでしょう。

 離婚には、大きく分けて三つの方法があります。当事者同士の話し合いによる「協議離婚」、裁判所での調停による「調停離婚」、裁判で裁判官が判断して離婚する「裁判離婚」です。

 離婚についての協議は感情的な衝突が多く、なかなか話し合いがまとまらないことも少なくありません。相談者の場合も、話し合いにはならないだろうということなので、協議離婚の可能性は低いといえます。そうであれば、裁判所に調停を申し立てて、調停手続きの中で、ご主人との離婚の協議を進めていくことがよいでしょう。調停手続きでは、裁判官1名と調停委員2名で構成される調停委員会も交えて離婚の協議を行うため、当事者同士で話し合いをするよりも離婚が成立する確率は高くなるでしょう。また、調停手続きの中で、財産分与や年金分割といった離婚条件の話し合いを行うこともできます。

 なお、もう一つの方法として、弁護士に依頼して、弁護士を通して離婚に向けて協議を行うことも考えられます。弁護士に依頼をすれば、その後の離婚協議はすべて弁護士を通してすることができ、感情的な衝突も回避することができます。財産分与などの法律的な部分でも有利な方向に話を進めることが期待できます。

週刊朝日 2015年2月27日号


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