「ころっと死ねる体操」創始者が語る“死” 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ころっと死ねる体操」創始者が語る“死”

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週刊朝日#健康
菊池和子きくち・かずこ 1934年生まれ。きくち体操創始者。日本女子体育短期大学卒業後、体育教師を経て、きくち体操を創始。以来50年余り、首都圏を中心に大阪、名古屋などの教室で指導。著書に『いのちの体操「きくち体操」奇跡の実例』(宝島社新書)など(撮影/写真部・植田真紗美)

菊池和子
きくち・かずこ 1934年生まれ。きくち体操創始者。日本女子体育短期大学卒業後、体育教師を経て、きくち体操を創始。以来50年余り、首都圏を中心に大阪、名古屋などの教室で指導。著書に『いのちの体操「きくち体操」奇跡の実例』(宝島社新書)など(撮影/写真部・植田真紗美)

帯津良一おびつ・りょういち 1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。『死を生きる。』『がん患者治す力』(朝日新聞出版)など多数の著書がある(撮影/写真部・植田真紗美)

帯津良一
おびつ・りょういち 1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。『死を生きる。』『がん患者治す力』(朝日新聞出版)など多数の著書がある(撮影/写真部・植田真紗美)

「どう動かすと体のどこにどういいのか」を繰り返し研究し、実践して作り上げたきくち体操。いずれも健康に直結する動き方になっている。がんの治療に気功や太極拳を取り入れている帯津良一先生(78)は、きくち体操に注目。その創始者・菊池和子さん(80)と意気投合して語り合った。

*  *  *
帯:ところで菊池さんはアンチエイジングにはあまり賛成されていないんですよね。私も自然に正直に老いと向き合ってゆくのがいいと思います。

菊:そうですよね、なんであんなに若いのがいいというのかわからないです。

帯:年を取るのが自然で、死ぬのが自然。

菊:でもきくち体操では、体は毎日毎日、動かしていれば、最後まできちんと生きられるんです。

帯:そういう意味では体は老いないということですね。

菊:そうです。年は取って老いていきますけれども体はダメにはならない。私が40代のころ、記者の人たちに、きくち体操はどういう体操ですかと聞かれて、「ころっと死ねる体操です」って答えたんです。そのころは理解してもらえなかったけれど、健康的に体を使いきらないと、ころっと死ねないですよ。寿命が来れば、きちんと使った体をありがとうございましたと置いて帰ればいいんです。

帯:そうですね。菊池さんは死についてはどう考えていらっしゃるんですか。

菊:私は死んでおしまいという感じはしていないんです。体は置いていきますけれども、魂はあちらに帰ると思います。また戻ってほかの人生をやるのかやらないのか、それはわかりませんけれども。

帯:私も死後の世界はあると思っています。遠藤周作さんがこう言っているんですよ。「70すぎたらもうひとつ大きな世界からのささやきが聞こえてきた。そのささやきに耳を澄ますのが老いというものなんだ」と。私も思い当たることがたくさんあります。凛として老いている方はなんかそういう感じがするんです。

菊:すごくいい言葉ですね。私、遠藤さん大好きです。

帯:菊池さんも凛としていらっしゃいますよ。今日、お話を聞いて、小学校で体育の時間に菊池さんみたいに教えれば、ずいぶん違うと思いました。

菊:ありがとうございます。体育の授業でボールゲームをやっている場合じゃないんですよね。それで私は子どもクラブを作りました。3歳児から体育館を雑巾がけするんです。これで手と足の力をつけると内臓の働きも元気になるということを教えて、丈夫になるためにいくよっていうと、まだ3歳児でもだーって走るんですよね。

週刊朝日 2015年1月30日号より抜粋


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