山田孝之の“問題作”が気になる! (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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山田孝之の“問題作”が気になる!

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週刊朝日#ドラマ

 ドラマ評論家の成馬零一氏は、俳優・山田孝之のドキュメンタリードラマを見て、山田自身の不安定な内面が気になったという。

*  *  *
 俳優・山田孝之を最初に意識したのは、NHKで放送されていたドラマ『六番目の小夜子』だったと思う。

 本作は鈴木杏と栗山千明が主演を務めた学園ドラマで、山田は繊細な美少年・関根秋(しゅう)を演じていた。

 その後、連続テレビ小説『ちゅらさん』(NHK)で姉のえりぃ(国仲涼子)を支える弟の恵達(けいたつ)を好演したことで、人気は全国区となり、『世界の中心で、愛をさけぶ』や『白夜行』(ともにTBS系)などのドラマで主演を務めるまでになる。

 しかし、映画『クローズZERO』で強面(こわもて)の不良を演じて以降、俳優としての山田は徐々に変わっていく。

 大きな転機は『闇金ウシジマくん』(MBS・TBS系)で闇金会社の社長・丑嶋馨(うしじまかおる)を演じたことだろう。もはや美少年の面影はなく、据わった目と顎ひげは凄みを感じさせた。

 その後の山田は、作品ごとにイメージが変わる掴みどころがない俳優となっていく。その姿はどこか不気味で、一体何を考えているのだろうと、ずっと気になっていた。そんな時にはじまったのが、『山田孝之の東京都北区赤羽』(テレビ東京系)というドキュメンタリードラマだ。

 物語は山田が出演する映画『己斬り』の撮影場面からはじまる。

『己斬り』は山下敦弘が監督を務める時代劇。撮影は終盤の山田演じる侍が刀を首に当てて自害する場面。しかし山田は偽物の刀では死ねないから真剣を持ってきてくれ、と言い出す。

 やがて山田は演技を中断し、映画は撮影中止となってしまう。


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