丸山茂樹 10年来のイップス解消に期待 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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丸山茂樹 10年来のイップス解消に期待

連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」

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 プロゴルファーの丸山茂樹氏は、選手として厳しい年だった去年を振り返り2015年の抱負をこう語る。

*  *  *
「週刊朝日」読者のみなさん、あけましておめでとうございます! 未年ですね。ヒツジが1匹、ヒツジが2匹……。「ああ、眠くなってきた」なんて言ってないで、今年もよろしくお付き合いくださいね。

 まずは去年のことから。左手親指の慢性亜脱臼を抱えてから3年目。2年続けて試合にほとんど出られず、プロゴルファーとしては厳しい年になりました。

 テレビの解説やゴルフ以外の番組にも出たり、講演もさせていただきました。自分がいままでしてきたことを、みなさんに少しずつでも知ってもらえたらと思って、やってきました。

 なかでも特別な経験となったのが、7月の全英オープンです。初めて選手として以外でメジャーの試合現場を訪れました。テレビの解説やラウンドリポーターとして「臨場感のある放送になれば」と頑張りましたが、いろんな選手のプレーを眺めていて、一つ新しいことに思い至ったんです。

 僕は10年ぐらい前からドライバーのイップスにも悩んでます。その原因についてずっと、自分ではメンタル面だと考えてたんですね。でも、いろんな選手を見ていて、技術面からのアプローチで、イップス解消に持っていけるんじゃないかと。

 1年間通してプレーできてないし、まだ確信には至ってません。でもプライベートでラウンドしている分には、少しずつ効果が出てきてます。それだけでも、いまの僕にとったら大きな進歩なんですよね。見ることも大事なんだな、と気づかされました。そういう意味では、人生にまったく無駄なことなんて何もないのかもしれません。

 6月にバラク・オバマ大統領の招待でアメリカのホワイトハウスを訪れたのも、貴重な経験でした。一昨年10月にあった米国選抜と世界選抜(欧州を除く)の団体対抗戦「プレジデンツ杯」に参加したメンバーが招かれたんですけど、まあこんなことは最初で最後ですよね。日本人であそこに足を踏み入れた人は、そうそういないはず。プロゴルファーになって、世界に出ていってよかったなと思いましたね。

 さあ2015年。テレビ解説の仕事が結構好評をいただいてますので、さらに深く、わかりやすく、楽しくゴルフを伝えていけたらと思いますね。

 ケガに関しては「何月に治って、試合にも出られます」なんて言える状況じゃないですね。残念ながら。またいろんな治療法やドクターに出会って、最高の出会いが見つかれば……。

 昨年末に青木功さんのプロ生活50周年を祝う会があって、青木さんは「プロゴルファーを半世紀やりました」と挨拶(あいさつ)されました。いやあ、僕にしたら27年後ですからね。想像つかないな。

 20年の東京オリンピックで、ゴルフ日本代表の監督になる夢もあります。そのとき僕は50歳。いいトシでしょ? 50歳でそのポジションに就けたら、いい時間を過ごせると思いますよね。

 春と夏の「丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」からも永井花奈さん(17)のように、国内メジャーで日本勢最高の3位に入るような子も出てきました。ジュニアの競技環境の充実にも、さらに頑張っていきたいと思います!

週刊朝日 2015年1月16日号


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丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。

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