紅白出場? 吉田山田の“泣ける曲” 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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紅白出場? 吉田山田の“泣ける曲”

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週刊朝日

 何かが話題になるとき“泣ける〇〇”というフレーズがきっかけになることがあるが、昨年12月からNHKみんなのうたで放送された「日々」は、“泣ける曲”として火がついた。現在、YouTubeの公式ミュージックビデオの再生回数は440万回を超える。歌っているのは、吉田山田。高校の同級生2人で結成されたデュオである。「日々」は、ボーカルの山田さんが、小さい頃世話になっていた近所に住む畳屋の老夫婦をモデルに生まれた“昔話のような曲”だ。

「あるときふと、“あのおじいさんとおばあさんって、仲がいいのか悪いのかわからなかったな。でもなんか、いい夫婦だったな”って思い出して。ウクレレを弾きながら鼻歌まじりに作った曲を、よっちゃん(吉田)に聴いてもらって、“これは、この言葉のほうがいいんじゃない?”なんて2人で相談しながら完成したんです」

 これまでは、山田さんが鼻歌でメロディーラインを作り、それを吉田さんが具体的に形にしていくことが多かった。最近は、個々で曲づくりをすることもあるが、棲み分けとしては、山田さん曰く「僕がフィーリング重視の画家タイプだとしたら、よっちゃんは、歌詞重視の小説家タイプ」なんだとか。

「山田は、音楽理論とかを知らないだけに、曲を作るときも自由なんです。そこが面白い。僕も、学生時代にいろんな人たちとバンドを組んできて、それでも、山田とやって生まれた化学変化がとにかく強烈で。だから、大学2年のときに、山田に『一緒に音楽をやらないか』って誘われたとき、『やってみたい』って素直に思えたんです。世の中のニーズがどうとか、流行がどうとか関係なく、山田となら、いい音楽が作れそうだっていう直感があった。趣味じゃなく仕事として、音楽をやる意味があるんじゃないかと思えた。『日々』も、こういう曲を作ろうと意図したものではなく、自然発生的に生まれた曲です。そういう曲が多くの人に支持されたことは、音楽を続けていく上で、すごく励みになりましたね」

「日々」に限らず、吉田山田の歌は、2人の声の個性もまた、表現に奥行きを与えている。とはいえ、吉田さんによれば、山田さんは、全部のパートを自分で歌いたがるらしい。

「山田は自分のことばっかり考えていて(笑)。でも、それはいいことだと僕は思うんです。社会人になると、自分の中の欠けている部分って努力して埋めようとするものだけど、2人組だと相手が補ってくれるから、そのままでいいや、って(笑)」

 最近は、にわかに周囲が騒がしくなってきたが、山田さんは全くプレッシャーを感じていないようだ。

「いろんな人からいろんなことを言われるんですけど、それはそれ(笑)。曲って、自分の中から自然に出てくるものだと僕は思っているので」

週刊朝日  2014年12月5日号


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