ホリエモン「努力なき場所にイノベーションなし」
7月8日、フランスで書籍の無料配送を禁止する法律が施行された。Amazonを狙い撃ちしたもののようだが、ライブドア元社長の堀江貴文氏はこの一件に関して、このように持論を展開する。
* * *
フランスで反Amazon法が成立した。Amazonが送料無料でEC(電子商取引)をやることができなくなったのだ。これは街の小売書店を守るための法律である。恐らく書店の組合がロビー活動をしまくったのだろう。
とはいえAmazonは送料を1セントなど激安にして対抗してくるとは思うので、実質的には有名無実化するだろう。
だが、こうやって書店を保護すると、イノベーションが止まって、古い業態を古いまま運営することになる。工夫をしなくなると、ますますオンライン書店との差別化が困難になる。気づいた頃には全く競争力をなくしてしまうだろう。
私がオーナーを務める会社の子会社でShibuya Publishing&Booksellers(略称SPBS)という会社があるのだが、渋谷の神山商店会でお洒落書店を運営している。編集と販売を同じ場所でやろうというコンセプトで始まった本屋だ。
数年前から編集者のシェアオフィスを本に囲まれた場所で運用している。もちろん本の販売だけでは十分な利益を上げることはできない。返本できる代わりに利益率が低いからだ。だからSPBSでは、いろいろな方法で収益を上げることを目標にしている。

おすすめの記事
あわせて読みたい