丸山茂樹 ゴルフ界は変革のとき「選手も営業マンに」と提言

連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」

 日大ゴルフ部の倉本昌弘さん(58)が日本プロゴルフ協会(PGA)の新会長に選ばれた。これを受け、プロゴルファーの丸山茂樹選手は、今こそPGA変革のときだと新会長に期待を寄せる。

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 僕にとっては大先輩なので、そんなに深い交流があるわけじゃないんですけど、僕らの学生時代のスーパースターでしたからね。「学士プロ」の走り、と言えばいいのかな?

 人前で堂々と論理的な話ができて、ゴルフに関する質問には何でも答えられる。エリートが大活躍して永久シードをとって、スーパースターになった。そんなイメージですよね。

 昔は厳しい方だったと聞いてますけど、いまはとてもフレンドリーで、ほんとにいろんなことを教えてくれます。ほんと、頼りがいのある先輩なんです。僕が日本のツアーに初めて参戦したときには、

「マル、お前は何にも縛られることなく、のびのび、自由にやっていった方がいいんだ」 って言ってくれました。

 1999年にPGAからツアー部門(現・日本ゴルフツアー機構=JGTO)が分離独立したんですけど、倉本先輩は、その旗振り役だったんです。だからPGAもJGTOも中ぶらりんという現状には、相当な危機感を抱いていると思うんですね。そういう意味では今後、我々もしっかり協力して、一つの強固な団体をつくれればと思います。

 男子ツアー最大の問題は、試合数の低迷ですよ。パナソニックさんが昨シーズン限りで大会をやめ、今シーズンは史上最少の23試合を維持するのがやっとという惨状であります。ここに倉本先輩がどう手をつけていくのか、本当に楽しみにしています。

 それぞれの選手も「営業マン」にならないといけないですね。いろんな方と交流を深めながら、大会を開催してくれる人を一人でも多く探していかないと。

 ただね、営業するには材料が必要ですから。石川遼と松山英樹という二大巨頭が米ツアーへ出ていった中で、何をアピールするか。我々自身のパフォーマンス向上と、プロとしての姿勢をしっかり持つのが大事だと、つくづく感じます。

 もちろん、僕も、PGA会長になられた大先輩をしっかり支えていきたいと思います。これまでは、PGAが何をやりたいのか伝わってこなかった。だから、支えようとしても、何かをやりたいと思っても、できなかったんです。倉本先輩には「こうしていこう」「ああしていこう」というものを共有していってもらいたいですね。そしたら意見交換もしやすい。

 かつて僕は2、3年、JGTOの選手会でいろんな活動をしましたけど、なかなか前に進んでいかないというか、進ませるだけの能力がある人間がいないっていうのが現実でした。「これじゃ協力する意味ないな」なんて思ったりね。きちっとした体制ができるまで待たないといけないのか、と。やっとそのときが来たんでしょうね。倉本先輩に期待したいと思います!

週刊朝日  2014年3月21日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。

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