淡路恵子さん死去 墓場まで持っていった「あの話」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

淡路恵子さん死去 墓場まで持っていった「あの話」

このエントリーをはてなブックマークに追加
壮絶な人生の幕を閉じた淡路さん (c)朝日新聞社 

壮絶な人生の幕を閉じた淡路さん (c)朝日新聞社 

 食道がんのため亡くなった「昭和の大女優」淡路恵子さん(本名=井田綾子、享年80)の通夜が、1月21日、東京・青山葬儀所で営まれた。

「何もして差し上げられなかった自分を責めています」。女優の草笛光子(80)は、唇をかみしめた。

 淡路さんは1948年、松竹歌劇団(SKD)の養成学校に入学。翌年には黒澤明監督の「野良犬」で銀幕デビュー。喜劇からシリアス作品まで幅広い演技で戦後の映画界を支えた。

 ここ数年はバラエティー番組にも出演し、歯に衣着せぬ物言いで脚光を浴びた。また、芸能界随一のゲーマーで、「ドラゴンクエスト」をこよなく愛していたのは、よく知られている。

 私生活では、20歳でフィリピン人歌手と結婚し2児をもうけるも、65年に離婚。翌年に大スターの萬屋錦之介(当時は中村錦之助)さんと再婚したが、萬屋さんの借金、不倫などで87年に離婚。萬屋さんとの間にも2児をもうけたが、90年と2010年に2人の息子に先立たれた。

 SKDの1期下で共に娘役の看板スターとして活躍した草笛は、「私はボーッとしてるほうなので、よく怒られて気合を入れられました」と振り返り、淡路さんの過去についても触れた。

「事実として、こういうことがあったというのは、知っています。でも、そういうものに対して私は腹が立っている……。公の場では話せないことがあるけれども、お別れの会を開いて、そこで淡路さんの代わりに(話したい)」

 萬屋さんの不倫とか借金のことですか、との報道陣からの問い掛けには、「ご想像にお任せします」とだけ言い残した。

 草笛発言の真意について、現場にいた芸能関係者は次のように話す。

「淡路さんは、借金や不倫について、これまで一度だって泣き言ひとつ言ったことがない。萬屋さんと甲にしきの不倫に関しても、淡路さんは『私は本人から聞いたことしか信じない、お友達ですもの、彼女は』と言っていたほど。草笛さんは生前、淡路さんが何も語らなかった真意を代弁してあげたくなったのでは?」

 淡路さんの名言は「ドラクエは裏切らない」。ドラクエになぞらえれば、大女優はまさに勇者であった。

週刊朝日 2014年2月7日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい