リアルに「家政婦は見た」はあるのか? プロに聞いてみた 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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リアルに「家政婦は見た」はあるのか? プロに聞いてみた

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川崎康子さんの徹底した仕事ぶり(撮影/山本倫子)

川崎康子さんの徹底した仕事ぶり(撮影/山本倫子)

 今、「家事代行サービス」が急成長しているという。実際にどんなものなのか、家事代行業者「ベアーズ」(東京都)に協力してもらい、記者の自宅を掃除してもらった。同社の一番人気という「デラックスプラン」2時間7830円を頼んだところ、来てくれたのは「ベアーズレディ」と呼ばれる専任スタッフ川崎康子さん(68)。掃除をお願いしながら、話を聞いた。

 広報担当者によると、スタッフは時給制で4300人。平均年齢53歳で定年はなく、現在の最高齢は83歳だ。同社は主婦の経験が生かせる仕事として、働いた経験が少ない女性たちや中高年層の雇用の受け皿になるのを企業理念の一つに掲げる。川崎さんも長年勤めた事務パートを退職後、60歳でこの仕事に就いている。

 ところで、ドラマに登場する家政婦といえば、その家の複雑な事情を垣間見て、というのが定番。そんなこと、あったりします?

「限られた時間で仕事をこなすのに必死で、そんな余裕はありません(笑)。でも素敵な思い出ならいくつもあります」(川崎さん)

 例えば、通っている家の飼い犬に懐かれ、あまりに可愛くなり、自宅でも犬を飼い始めた。利用客が心を込めて感謝をつづった手紙をもらったこともある。“出会い”と“言葉”が、何よりのやりがいだそうだ。質問に答えつつ、片時も手を休めることなく、キッチンのシンクやコンロ周りをピカピカに磨き上げる川崎さん。リビングに掃除機をかけ、床の汚れやすい場所を見つけて拭き上げる。その合間に、頼んでもいないテレビとその周辺機器に積もっていたホコリまで、そっと拭い取っていた。すごい!

 最後に、トイレやキッチンに無造作に掛かっているタオルを、ホテルのようにきれいに三つ折りにして掛け直し、作業は終了した。

 その晩は、ピカピカの台所で食事の支度をし、入浴した。なんて気持ちがいいんだろう! 夜更けになって、洗面台の鏡がピカピカ輝いているのに気付いた。昼まではうろこ状の水垢だらけで、川崎さんも時間切れで手が付けられなかったはずなのに、いつの間に拭いてくれたのだろう。しかも、掃除に使った洗剤を見ると、ほとんど減っていない。卓越した“プロの技”に衝撃を受けた。

週刊朝日  2013年12月27日号


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