池田清彦教授が青森を絶賛する理由は「八戸のサバ」「ウスバシロチョウ」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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池田清彦教授が青森を絶賛する理由は「八戸のサバ」「ウスバシロチョウ」

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 青森県で講演があったという早稲田大学国際教養学部の池田清彦教授は、その地で自然のすばらしさやおいしい食事に感動し、青森が大好きになったそうだ。昆虫好きの教授ならではの理由とは?

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 青森県の八戸市へ講演に行ってきた。女房が奥入瀬渓流を見てみたいと言うので、それでは講演の後で観光をしてから帰ろうということになり一緒に行った。この季節の青森県ならきっとどこかの山里にウスバシロチョウが飛んでいるに違いない。青森県のウスバシロチョウはまだ採ったことがないのだ。花より団子ならぬ観光より虫採りの私は、捕虫網を持っていそいそと出かけたのだ。

 講演の前に主催関係の方が蕪島や種差海岸を案内して下さった。丁度ウミネコの繁殖期で、蕪島には足の踏み場もない程の密度で、沢山のウミネコたちが営巣していた。少し離れた海岸には蕪島と同じような小島があるのに、なぜこんな窮屈な所で集団営巣しているのだろう。テリトリーを離れたヒナは他の親鳥に殺されることもあるという。

 講演の題は「がんばらない生き方」。自分のことを喋ればいいので楽だ。講演の後は市長さんにごちそうになる。八戸はサバが旨い。脂が乗っていて、関サバに引けを取らない。嬉しいことに私の著書をいつも読んで下さるという小林眞市長はすごいインテリでおまけに酒豪である。こういう人と酒席を共にするのは楽しい。女房は南部裂織(さきおり)がとても気に入ったようでまた来たいと言っている。次の日から女房お楽しみの観光をしたのだが、気になったのは観光客の少なさだ。十和田湖は閑古鳥が鳴いていた。

 青森はステキだよ。みんなで行こうね。肝心のウスバシロチョウは十和田市の法量という所で乱舞していた。女房が喜んで虫も採れれば言うことなしだ。

※週刊朝日 2012年6月29日号


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