横浜DeNAの中畑清監督(58)が2月2日、インフルエンザでダウンした。キャンプイン2日目にして選手から隔離される事態となったわけだが、こんな状況もプラスに転じてしまうのが中畑監督の恐ろしさだ。

 まず、咳をしているだけの写真がデカデカとスポーツ紙の1面トップをかざり、記事になってしまう。これにはスポーツ紙のデスクも「大したもんです」と笑いを浮かべる。

 ダウンした日も「寒い中、ありがとうね。皆さんがいると暖かいよ。風邪ひくなよ。宿題やったか?」と、お約束の親父ギャグ。隔離されてからも宿舎のベランダ越しに練習を見守る姿まで報じられほどの人気ぶりだ。

 このマスコミの扱いに、先のスポーツ紙デスクも「結果として、いいタイミングの休養だったんじゃないですか」と話す。

 というのは実は同じ日、楽天の星野監督がマー君にノックしたり、阪神の和田新監督が捕手のクロスプレーの練習で自ら何十回もタックルしたりするなど、他チームの監督たちが話題になる動きを見せていたのだ。

※週刊朝日 2012年2月17日号