ホリエモン収監直前に「贈る言葉」 (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホリエモン収監直前に「贈る言葉」

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竹内良介週刊朝日
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●「ざまーみろ」だけど、待ってるよ 小説家・安部譲二(74)

 ホリエモンとは会ったこともない間柄だけど、「ざまーみろ」って言いたいね。年寄りはね、若くて頭のいい男は全員気に入らないもんなんだよ。自分が失ってしまったものに対する嫉妬があるからね。

 それでも、一時はホリエモンと橋下徹大阪府知事なんかが日本を良くしてくれるって期待したんだよ。フジテレビにひと泡吹かせたときは、あっぱれだったね。日本には無駄なものがいっぱいある。今だったら東電とか保安院とか。テレビはその代表格。それを変えようと立ち向かっていったんだから大したもんだよ。でも途中で負けちゃった。あれがホリエモンの若さゆえの限界だったのかもしれないね。

 今度の懲役だって、もっと頭を下げていれば執行猶予を取れたかもしれない。だけど、保釈中に検察やマスコミ批判を繰り返した。僕からしたら、まるで飛び込み自殺を見ているようだった。
 前科者としてアドバイスをするなら、歯だけは治して懲役に行くことだね。塀の中には虫歯の隣の健康な歯を抜くような医者だっているからね。ずいぶん太っているようだけど、2年数カ月も健康食を食べれば、きっちり解消されるよ。

 1995年に江夏豊(野球解説者)が出所したときに二人で新宿の焼き肉屋で放免祝いをやった。そしたら、あれだけ傲岸不遜だった男が、店や仲居さんに気配りができる「いい男」に変身しちゃってた。

 僕は懲役に行った奴は何百人と知ってるけど、良くなって帰ってきた奴は数人しかいない。ホリエモンはどうだろうね。

 40歳近くになって前科者のレッテルをはられる人生ってのは相当きついと思う。もしかしたら、出所後は日本を見捨てて海外で暮らすのかもしれないね。出てきたら、ぜひ一杯やって、その辺を探りたい。そのときを楽しみに待ってるよ。

   *
 あべ・じょうじ 自身の服役経験をもとにした『塀の中の懲りない面々』(1986年)がベストセラーに。


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