ハマコーの汚れた晩節 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ハマコーの汚れた晩節

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 逮捕事案はこうだ。千葉県警などによると、ハマコー氏は2005年6月下旬、千葉市の産廃会社役員から2億円の融資を受けた際、その担保として"知人名義"の情報通信関連株を800株差し出した。ところがその後、株券を手元に戻させると、06年3~4月に無断で売り払ってしまったという。ハマコー氏は産廃会社に損害を与えた背任容疑で逮捕された。
 
 その後の報道で、ハマコー氏が役員から返済を求められるたびに、
「モンゴルの金山開発で多額の配当が得られる」
 と言ったり、代わりの担保として沖縄・石垣島などにある他人名義の複数の土地の目録を送ってきたりしたことがわかっている。
「実はハマコーは、あるIT企業のツテで、さまざまな案件に手を出していた」
 と語るのは、ハマコー氏をよく知る人物である。
「担保にした株は、渡した当日(05年6月27日)に上場した『アドバンスト・メディア』株で、06年1月には143万円をつけた。ハマコーは1300株ほど持っていて、当時、これを売り抜けて10億円儲けたなどと話題になりました。実は、彼がこの『未公開株』を入手したのは、懇意のIT企業A社からでした」
 
 ハマコー氏とA社は、A社社長の元妻の父親がハマコー氏の地元後援会有力者だったため関係ができたという。A社関係者が言う。
「ハマコーさんは、社内で『大先生』と呼ばれてました。03年3月、A社がアドバンスト社の未公開株を大量に買い取った際、社長が方々に『上場するから買わないか』と持ちかけていた。それに乗ったのがハマコーさん。会社で『いつ上場するんだ!』なんて叫んでいたこともありましたね。当時、上場前で譲渡制限がついていたので、"知人名義"だったのはそのためです」
 
 そして、そのハマコー氏が資金をつぎ込んだ先として浮上するのが、「モンゴルの金鉱山開発」である。
「この投資話はモンゴル出身の元力士・旭鷲山(きょくしゅうざん)のルートと言われています。これもA社が接点で、当時、会社に旭鷲山と懇意の人間がいて、2人をつないだと聞いています」(A社関係者)
 
 別の知人も証言する。
「たしか5、6年前、旭鷲山周辺が『親方株を買いたい。数億円かかる』と先生にカネを借りに来たというんです。それがしばらくしたら、『親方株はいいから、モンゴルの金山に投資しないか』と変わった。先生も欲深な人だからね。儲かると聞いて乗っかって、10億円近くつぎ込んだんです」
 
 実際、モンゴルで東京都ぐらいの広さの土地の採掘権を手にしたというが......。
「採掘権があっても、数カ所ある採掘ポイントの探査に、さらに数億円が必要で、とまってしまった」(同)
 
 さらに、石垣島の土地についても、かなりの額を突っ込んでいたようだ。先のA社関係者が言う。
「ハマコーさんは、石垣島の土地の権利書を持って、『これで数億円のカネを工面しろ』とA社に言ってきたことがあります。新石垣空港を巡る土地でした。けっこうな人数の地権者がいて、権利書は5cmくらいの厚さでしたかね。空港が建設される際には、ちゃんとカネが入る話ができているということでしたが......」
 
 結局、ハマコー氏は株式売却と同時期の06年3月、A社名義で都内の貸金業者から4億円を借りたのが発端で、昨年1月に千葉地裁から破産手続きの開始決定を受ける。一度、ズレてしまった歯車は、なかなか元に戻らないものだ。

 "政界の暴れん坊"で鳴らしたハマコー氏だが、ここにきて体の衰えが囁かれている。別の知人が言う。
「数年前から言葉が出てこなくなったり、記憶力が落ちたりしていましたが、急激に悪くなったのは1年半ほど前に自宅の階段で転んで頭を打ってから。2、3日前に話したことをまるで覚えていないこともある」
 もっとも、地元・千葉では今回の逮捕劇についてこう語られているのだった。
「地元のハマコー人気は根強い。カネ絡みの噂話はよく聞いていたし、『またか』と驚きもないですよ(笑い)」(地元後援会関係者)
 
 この程度では"晩節を汚した"うちに入らない!?


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