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15日は、立山黒部アルペンルートが全線開通予定です。15日~17日にかけて雨や雪を伴った暴風、雪崩や落雷などに注意が必要です。この方面への旅行を計画されている方は、天候やアルペンルートの運行情報の確認を十分を行い、日程変更も含め慎重な行動や判断をしてください。
▼ 立山黒部アルペンルートオフィシャルガイド(外部リンク)
https://www.alpen-route.com/index.php

15日は立山室堂方面も含めて広く雨 石川は警報級の雨か 局地的な風の強まりに注意

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15日は、前線を伴った低気圧が、発達しながら本州付近を東よりに進む見込みです。低気圧や前線に向かって湿った空気が流れ込み、北陸地方は大気の状態が不安定となるでしょう。

北陸地方は朝から広く雨が降り、局地的に雨脚が強まる見込みです。局地的に風が強まることもありそうです。標高の高い立山室堂方面も雨が降る予想ですが、最高気温は一桁予想です。「雪の大谷ウォーク」でも暖かいジャケットが必要になります。ただ、歩くと暑くなる場合がありますので、ジッパー付きや脱ぎ着しやすいものなど体温調節しやすい服装がおすすめです。

16日は雨や風は一旦小康も 立山室堂方面は次第に雪に変わる

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16日は、前線は次第に東へ抜けますが、日本海には引き続き気圧の谷が残る見込みです。

北陸地方では雨や風は一旦小康状態となりますが、引き続き天気はすっきりしないでしょう。上空には次第に寒気が流れ込み、標高の高い立山室堂方面は次第に雨から雪に変わる予想です。大気の状態も次第に不安定となりますので落雷に注意して下さい。引き続き雪崩には十分注意して下さい。

17日の立山室堂方面は吹雪か 落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意

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17日は前線は日本の東の海上へ抜けますが、上空約5500メートルに氷点下27度以下の非常に強い寒気を伴った気圧の谷が、日本海から東日本を進む見込みです。北陸地方は大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

室堂平は、吹雪となり厳冬期に近い気象条件となりそうです。新たに積雪となり、西よりの暴風で見通しが悪く、何かにつかまっていないと立っていられない程になることもありそうです。

特に室堂ターミナルから離れて、スキーやバックカントリー、雪上散策や稜線歩きなどを計画されている方は、最新の気象情報等を確認し、日程変更も含め慎重な行動や判断をしてください。天候の急変時には、目も開けていられないほどの激しい吹雪や顔を叩きつける風雪があり、低体温症リスクが一気に高まるでしょう。入山する場合は、必ず入山届を提出し、万一雪崩等に巻き込まれた際の安全確保のため、雪崩ビーコン、プローブ、ショベルも必ず携帯するようにして下さい。

その他、立ち入り禁止区域として、高濃度の火山ガスが充満する地獄谷立入禁止区域、除雪作業区域、ライチョウ保護区域がありますので、必ずルールマップで確認して下さい。

紫外線対策は万全に 雲上の世界は一面の銀世界 新雪の紫外線反射率は80%、更に標高2450m付近の室堂の紫外線は平地の約25%も多い

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世界保健機関(WHO)は、UVインデックス(UV指数)を活用した紫外線対策の実施を推奨しています。 UVインデックスとは紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものです。

下図のように、快晴時のUVインデックスを100%とした場合、曇りや雨でも0%にはなりません。更に、この時期の室堂平周辺は一面の銀世界、新雪の紫外線反射率は80%と高くなっています。更に、高い山は空気が薄く、標高が1000mごとに10%程度平地より多くの紫外線が降り注いでいます。室堂の標高は2450mですから、平地より約25%も多く紫外線が降り注いでいることになります。このため、日焼けには要注意で、必ず、日焼け止めのクリームを塗るようにしましょう。サングラスもおすすめです。

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