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21日(水)から22日(木)にかけては全国的に気温が上がり、広い範囲で雪ではなく「雨」が降ります。大雪となった所では、なだれや屋根から落ちてくる雪に注意が必要です。

大雪の後はいったん気温上昇 水・木は広く雨

先週末からきょう19日(月)にかけては、日本列島に今シーズンこれまでで一番強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に大雪となりました。

特にJPCZ(雪雲が発達しやすいライン)の影響を受けた東北や北陸で短時間に積雪が急増。正午現在の積雪は、山形県大蔵村の肘折で231センチ、青森県青森市八甲田山系の酸ヶ湯で190センチ、新潟県魚沼市西名で167センチとなっているほか、新潟市30センチ、福井市21センチなど、市街地でもきのうから一気に積雪が増えました。また、鳥取市や松江市など、西日本の平地でも雪の積もった所がありました。

雪下ろしは複数人で

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すでに雪下ろしや除雪作業を行っている方も多いかと思いますが、安全に作業するために、ヘルメットや滑りにくい靴を着用し、二人以上で行ってください。

また、雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。雪と一緒に、つららが落ちてくることもありますので注意が必要です。はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。建物の周りに雪を残すと、万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。

大雪のあとは「雨」 なだれや落雪の危険性あり

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日本海側を中心とした大雪は、あす20日(火)には次第に収まる見込みです。ただ、21日(水)から22日(木)にかけては、二つの低気圧が本州を挟むように東進します。全国的にいったん気温が高くなり、広い範囲で雪ではなく雨が降るでしょう。

このため、雪の多く積もっている所では、なだれの危険性が高まります。国土交通省によると、積雪深が 150センチ以上になると、なだれの発生が多くなるとのことです。「1メートル程度の雪が積もったら、いつなだれが起きてもおかしくない」と理解しておくとよいでしょう。また、軒下を歩く際には屋根から落ちてくる雪にも注意が必要です。

なだれの種類

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なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。

1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。春先や気温が上昇した際、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。